
条件に応じて書式を自動的に変更してくれる便利な条件付き書式。
その機能の中で視覚的にアクセントをつけてくれるものとして、アイコンセットがあります。
今回はそんなアイコンセットを有効活用する方法を解説します(*^-^*)
アイコンセットはどんな場合に有効?
アイコンセットはいわばデータの良し悪しの評価といえます。
つまり、データの純粋な大小や構成比などよりも、何かと比べた結果となるデータに使うと効果的です。
たとえば、以下のような内容ですね。
- 目標との対比したデータ
- 過去との対比したデータ
今回のサンプルは後者です。
具体的には、支出内訳の7月・8月のデータがあり、その中の「前月差異」「前月比」がアイコンセットを使うのに最適ですね。
今回は「前月比」に対してアイコンセットを設定してみたいと思います。
設定方法は以下の通りです。
設定方法
まずは、条件付き書式の新規ルールとしてアイコンセットを設定する方法から解説していきますね(*^-^*)
新規ルール
まずは、条件付き書式を設定したいセル範囲を選択(①)します。
今回は「前月比」のデータとなるF3:F15ですね。
次に、リボンの「ホーム」タブをクリック(②)しましょう。
もちろん、すでに「ホーム」タブを開いている場合は割愛して大丈夫です。
「ホーム」タブを開いたら、タブ内の「スタイル」グループにある「条件付き書式」をクリック(③)してください。
そうすると、「条件付き書式」のメニューが表示されますので、その中の「アイコンセット」をクリック(④)すると、標準的なアイコンセットが表示されますので、任意のアイコンセットを選択(⑤)すればOKです。
ちなみに、今回は「5つの矢印(色分け)」のアイコンセットにしてみました。
すでに①で選択したセル範囲(F3:F15)にアイコンが表示されていますね。
これで、各データが5段階で評価されるようになったため、どの項目が良いか、悪いかが分かりやすくなりましたね!
ルールの編集(アイコンの順序を反転)
アイコンセットは標準で数値が大きい方が高評価、数値が小さい方が低評価になっています。
今回のサンプルは、支出についてなので、数値が小さい(マイナス)の方を高評価に、数値が大きい方を低評価に逆転させたいとすると、アイコンのルールを編集する必要がありますね。
他にも編集できる内容は多いですが、今回は「アイコンの順序を反転させる」ことに絞ってルールの編集を行う方法について、解説していきますね。
「条件付き書式ルールの管理」ダイアログ画面へ遷移
途中まで、まったく「新規ルール」の設定方法と同じですね。
条件付き書式を設定したいセル範囲(今回もF3:F15)を選択(①)し、リボンの「ホーム」タブをクリック(②)します。
「ホーム」タブを開いたら、タブ内の「スタイル」グループにある「条件付き書式」をクリック(③)し、今度は「条件付き書式」のメニューの中の「ルールの管理」をクリック(④)します。
「書式ルールの編集」ダイアログ画面へ遷移
「条件付き書式ルールの管理」ダイアログ画面へ遷移します。
書式ルールの中のアイコンセットの書式を選択(⑤)し、「ルールの編集」をクリック(⑥)しましょう。
アイコンの順序を反転
「書式ルールの編集」ダイアログ画面へ遷移します。
「アイコンの順序を逆にする」をクリック(⑦)し、アイコンが反転したことを確認した上で「OK」をクリック(⑧)しましょう。
ちなみに、各アイコンの右側の「値」はアイコンの境目を示すものですが、絶対値ではないです。
各アイコンの境目となる数値を計算する場合の数式は、「(最大値-最小値)×n%+最小値」となり、n%の部分に「値」に設定された数値を代入して計算すればOKですよ。
つまり、アイコンセットを設定したセル範囲内の最大値と最小値が変われば、個別のセルの値が変わらなかったとしても、アイコンが変わってしまう可能性があるということですね。
ここは私も混乱した部分だったので、ご注意くださいね(#^.^#)
編集したルールを適用
「書式ルールの編集」ダイアログ画面が閉じ、「条件付き書式ルールの管理」ダイアログ画面へ戻ります。
最後に、「OK」をクリック(⑨)をクリックして終了です。
ちなみに、「OK」をクリックすると「条件付き書式ルールの管理」ダイアログ画面が閉じますので、もし閉じずに書式がちゃんと変わったか確認したい場合は、「適用」の方をクリックしましょう。
ワークシート上でルールの範囲結果を確認
ワークシート上に戻ると、きちんと編集した通りにアイコンが反転しました。
他にもアイコンの設定を編集できる部分はありますので、いろいろと試してみてくださいね(*^-^*)
まとめ
アイコンセットは先述の通り、データの意味合いをより分かりやすくするのに大変有効ですね。
なお、アイコンセットを設定したセル範囲の最大値、最小値に影響を受けずに、各アイコンの境目となる数値を絶対値(固定値)にしたい場合は、ちょっとコツが要ります。
こちらは後日別記事にまとめる予定ですので、お待ちくださいね。
ご参考になれば幸いですm(__)m