Excel用語集(リボン「挿入」タブ編)

Excelのノウハウを解説した書籍やサイトで一般的に使われている用語のうち、リボン「挿入」タブで使われる用語の意味をまとめました。

ちなみに、リボン「挿入」タブは、その名の通りワークシート上にセル以外のデータを挿入するコマンドが多数含まれているタブとなります。

リボン「挿入」タブにあるコマンドはOfficeアプリケーション共通のものが多いため、Excelを通じて覚えておくとWordやPowerPointの操作も困ることは少なくなりますよ!

掲載する用語は、必要に応じて追加・修正していく予定です。

ピボットテーブル

表形式のデータ(A)を元に集計表(B)を作成する機能のことを「ピボットテーブル」と言います。

リボン「挿入」タブ上の「ピボットテーブル」コマンドを実行することで、ワークシート上にピボットテーブルを挿入することが可能です。

ちなみに、元データとなる表Aのことを「データソース」、集計表となる表Bのことを「ピボットテーブル(レポート)」と呼びます。

ピボットテーブルのイメージは以下の通りです。

なお、ピボットテーブルを直訳すると、「ピボット」は「回転軸」、「テーブル」は「表」なので、「回転軸のある表」になります。

ここでいう「回転軸」とは、集計を行う「軸」、つまり集計の条件や切り口のことです。

  • 日時
  • 顧客
  • 部署
  • 商品
  • 地域

ピボットテーブルは、こうした集計の軸をマウス操作中心に切り替えでき、集計・分析の時短に役立つので非常に便利です。

このピボットテーブル単体をテーマとした本がいくつも出ているくらい、ビジネスパーソンが覚えたいExcel機能の一つに挙げられます。

ピボットテーブルの概要については、こちらの記事も参考にしてみてください。

画像

Jpgpngなどの画像ファイルのことを「画像」と言います。

リボン「挿入」タブ上の「画像」コマンドを実行することで、ワークシート上に任意の画像ファイルを挿入することが可能です。

ワークシート上に写真やイラストなどの画像ファイルを挿入したい場合に活用すると良いですね。

実務では、請求書や見積書のフォーマットに会社のロゴを入れる際など、活用シーンは何気に多いです。

上記内容はExcel以外のOfficeアプリケーションも共通です。

図形

ワークシート上に配置できる四角形や矢印、線などの総称を「図形」と言います。

リボン「挿入」タブ上の「図形」コマンドを実行することで、ワークシート上に任意の図形を挿入することが可能です。

ちなみに、各図形の中に文字を入れることも可能なので、セルに関係なく凡例などの説明書きを配置することも可能です。

実務では、フローチャートや組織図を作成する際などで役立つ機能ですね。

上記内容はExcel以外のOfficeアプリケーションも共通です。

「図形」コマンドはOffice2003までは「オートシェイプ」というコマンド名でした。

アイコン

ワークシート上に配置できるマーク・記号の総称を「アイコン」と言います。

リボン「挿入」タブ上の「アイコン」コマンドを実行することで、ワークシート上に任意のアイコンを挿入することが可能です。

アイコンは視覚的に何のことを示しているかを記号化しているため、ぱっと見で何のことを言いたいかを伝えやすく、資料のデザイン性も上げてくれます。

ちなみに、「アイコン」コマンドはOffice2016以降かOffice365のバージョンで使用可能です。

上記内容はExcel以外のOfficeアプリケーションも共通です。

ややこしいですが、ここで言うアイコンはOfficeアプリケーション内の「アイコン」コマンドから挿入できるものに限ります。
実質的にはアイコンだったとしても、WEB上のサイトからダウンロードしたものは画像ファイルのため、「画像」扱いとなります。

SmartArt

ワークシート上に配置できる組織図やベン図、ピラミッドなど図表を簡単に作成できる機能のことを「SmartArt(スマートアート)」と言います。

リボン「挿入」タブ上の「SmartArt」コマンドを実行することで、ワークシート上に任意の図表(SmartArtグラフィック)を挿入することが可能です。

長々と文章で表現するよりも、図解表現の方がイメージを伝えやすいケースで役立つ機能ですね。

SmartArtを使いこなせると、図形を複数組み合わせるよりも、簡単に図解することが可能となります。

上記内容はExcel以外のOfficeアプリケーションも共通です。

SmartArtの活用方法について、こちらの記事も参考にしてみてください。

スクリーンショット

現在ウィンドウ上に開いているアプリケーションの画面をワークシート上に配置できる機能のことを「スクリーンショット」と言います。

リボン「挿入」タブ上の「スクリーンショット」コマンドを実行することで、ワークシート上に特定のアプリケーションの画面イメージを挿入することが可能です。

ちなみに、挿入される画面イメージは、「スクリーンショット」コマンドを実行した時点のものとなります。

挿入される画像イメージをそのまま使うことは少なく、基本的に「トリミング」という余分な部分をカットする機能を使うことが多いですね。

このスクリーンショットは、当サイトのように実際の画面を用いて手順や操作方法をワークシート上で解説したい際に役立ちます。

上記内容はExcel以外のOfficeアプリケーションも共通です。

スクリーンショットは他にも「スクショ」「キャプチャ」などの表現があります。

スクリーンショットをとる方法ですが、「スクリーンショット」コマンド以外にも、Windowsの場合はPrintScreen」キーを押す、またはWindows」+「Shift」+「Sで「Snipping Tool」を使う方法など複数あります。
(これらはクリップボードに記録されるため、別途「貼り付け」が必要です)

グラフ

ワークシート上に配置できる各種グラフの総称を「グラフ」と言います。

リボン「挿入」タブ上の任意のグラフのコマンドを実行することで、そのグラフをワークシート上へ挿入することが可能です。

グラフは、表にまとめられた数値データを視覚的に表現したい場合に便利です。

実務でよく使われるグラフは、以下のものが代表的です。

  • 縦棒グラフ
  • 横棒グラフ
  • 折れ線グラフ
  • 円グラフ
  • 積み上げ縦棒グラフ
  • 散布図
  • レーダーチャート

ワードアート

ワークシート上に配置できる文字のみの図形のことを「ワードアート」と言います。

この文字は任意に編集できるのはもちろん、その文字に枠線や影、光彩、立体化、曲線化などの装飾を設定できます。

リボン「挿入」タブ上の「ワードアート」コマンドを実行することで、ワークシート上に任意のワードアートを挿入することが可能です。

このワードアートは、主に資料のタイトルを強調する、あるいはPOPなどのデザイン性の高い資料作成時に場合に有効な機能です。

上記内容はExcel以外のOfficeアプリケーションも共通です。

オブジェクト

ワークシート上に配置されたセル以外のデータの総称を「オブジェクト」と言います。

代表的なオブジェクトは以下の通りです。(上記で解説したものがほとんど)

  • 画像
  • 図形
  • アイコン
  • SmartArt
  • スクリーンショット
  • グラフ
  • ワードアート

などですね。

時折、コマンドの名称やエラーメッセージ上に「オブジェクト」という呼称が使われることがあるため、ぜひ覚えておきましょう。

上記内容はExcel以外のOfficeアプリケーションも共通です。

VBAを勉強すると、同じ「オブジェクト」という表現が使われますが、VBAは上記のより広義の意味になります。

スパークライン

セル内に縦棒グラフや折れ線グラフなどを表示できる機能のことを「スパークライン」と言います。

リボン「挿入」タブ上の「スパークライン」グループから任意のコマンドを実行することで、そのスパークラインを挿入できます。

省スペースで表の数値データのトレンドを示したい場合に有効です。

スパークラインの設定方法について、こちらの記事も参考にしてみてください。

ハイパーリンク

ブック内の別セルやWEBサイトなどのありかを示す情報を特定のセルやオブジェクトへ関連付ける機能のことを「ハイパーリンク」と言います。

このハイパーリンクを設定したセルやオブジェクトをクリックすることで、該当のセルやWEBサイト、ファイルなどにジャンプすることが可能です。

このハイパーリンクは、リボン「挿入」タブ上の「リンク」コマンドで設定できます。

参照させたい情報が他にある場合にハイパーリンクを設定しておくと、ユーザーは素早く該当の情報を参照できるので便利です。

ちなみに、ハイパーリンクを設定することを「リンクを張る」などと表現することが一般的ですね。

Officeアプリケーション以外に、ハイパーリンクはWEBサイトでも一般的に利用されており、この記事の中でも参考となる記事へのリンクは随所に張っていますよ。

上記内容はExcel以外のOfficeアプリケーションも共通です。