Excel用語集(リボン「ホーム」タブ編)

Excelのノウハウを解説した書籍やサイトで一般的に使われている用語のうち、リボン「ホーム」タブで利用頻度が高いコマンドなどで使われる用語の意味をまとめました。

ご参考になれば幸いです。

掲載する用語は、必要に応じて追加・修正していく予定です。

コピー

既存のセルやシートなどのデータを複製するため、一時的に記録することを「コピー」と言います。

なお、コピーしただけでは複製までできません。

以降に出てくる「貼り付け」と組み合わせることでデータの複製が完了します。

ちなみに、リボン「ホーム」タブにある「コピー」コマンドはワークシート上のセルや図形などの情報をコピーできます。

ちなみに、コピーはショートカットキーのCtrl」+「Cを使った方が効率的なのでおすすめですよ。
Copy」の「Cと覚えましょう)

上記内容はExcel以外のOfficeアプリケーションも共通です。

クリップボード

コピーしたデータを一時記録する場所のことを「クリップボード」と言います。

どんなデータをコピーしたか、クリップボードを見ることで確認できますし、クリップボード内のデータ一覧から「貼り付け」したいものを選択することも可能です。

ちなみに、クリップボードは「クリップボード」グループの右下をクリックすれば表示されます。

上記内容はExcel以外のOfficeアプリケーションも共通です。

貼り付け

コピーしたデータを複製することを「貼り付け」と言います。

または、「ペースト」とも言い、コピーとセットで「コピー&ペースト」(コピペ)と表現されることが一般的です。

なお、リボン「ホーム」タブにある「貼り付け」コマンドは、直近でコピーしたセルや図形などのデータをワークシート上に複製できます。

こちらもショートカットキーのCtrl」+「Vを使った方が効率的なのでおすすめですよ。
(こちらの「V」は頭文字ではなく、セットで使う「Copy」の「C」とキーボード配置が近いために採用されたそうです。)

ちなみに、セルをコピーした場合、セルにはいろいろな情報があるため、貼り付けする対象を限定することも可能です。

この場合、「貼り付け」コマンド下をクリックすると表示される各コマンドから任意のものを選べばOKです。

上記内容はExcel以外のOfficeアプリケーションも共通です。

切り取り

コピーと近い概念ですが、既存のセルやシートなどのデータを複製するため、一時的に記録し、かつコピー元の情報を残さないことを「切り取り」と言います。

コピーとの違いはコピー元の情報が残るかどうかです。

「切り取り」コマンドは、リボン「ホーム」タブ上に「コピー」コマンドの上にあります。

操作イメージはコピーとほぼ同じで、「貼り付け」コマンドとセットで使います。

こちらもショートカットキーのCtrl」+「Xを使った方が効率的なのでおすすめですよ。
(こちらの「X」は頭文字ではなく、類似の「Copy」の「C」とキーボード配置が近いために採用されたそうです。)

切り取りはセルのデータを別セルへ移動したい場合などに使うと良いでしょう。

上記内容はExcel以外のOfficeアプリケーションも共通です。

フォント

文字の書体データのことを「フォント」と言います。

このフォントはいろいろな種類があり、リボン「ホーム」タブで任意のものへ変更できます。

フォントによって、読み手の印象や読みやすさが変わるので、シーンに応じて使い分けましょう。
(個人的なおすすめは「Meiryo UI」です)

ちなみに、Excelのバージョンによって既定のフォントは変わります。

  • Excel2016以降:游ゴシック
  • Excel2013以前:MS Pゴシック

既定のフォント自体を変更したい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

一部「フォントの色」コマンドなど、「フォント=文字」という意味合いで扱われているケースもあります。

塗りつぶし

セルの背景のことを「塗りつぶし」と言います。

リボン「ホーム」タブの「塗りつぶしの色」コマンドでセルの背景色を変えることが可能です。

塗りつぶしの色はデフォルトでは「色なし」という色が設定されていない状態です。

罫線

セルを囲う線のことを「罫線(けいせん)」と言います。

この罫線を引くことで、複数のセルを表として見せることが可能です。

ちなみに、罫線を引く際は、リボン「ホーム」タブの「罫線」コマンドで引きたい罫線の種類を選べば良いですね。

詳細な設定をしたい場合は、①セルを選択した状態で右クリック→②「セルの書式設定」で起動する「セルの書式設定」ダイアログの「罫線」タブで設定することがおすすめです。

罫線はデフォルトでは設定されていない状態です。(薄いグレーの線はガイド的なものなので罫線ではありません)

配置

セルの文字の縦・横の位置を設定・変更する機能のことを「配置」と言います。

文字の配置を変えたい場合、希望のセルを選択した状態で、リボン「ホーム」タブの「配置」グループの各コマンドを使えば良いです。

基本的には、次の6つのコマンドを使い分けましょう。

  • 上揃え
  • 上下中央揃え
  • 下揃え
  • 左揃え
  • 中央揃え
  • 右揃え

ちなみに、上から3つはセル内の文字の縦位置、下から3つは横位置の設定を変更できます。

インデント

セルの文字の開始位置を設定・変更する機能のことを「インデント」と言います。

日本語では「字下げ」を意味し、文字の開始位置を1文字分ずつずらすことができますよ。

インデントを設定したい場合、希望のセルを選択した状態で、リボン「ホーム」タブの「インデントを増やす」コマンドを使えば良いです。

インデントを元に戻したい場合は、「インデントを増やす」コマンドの左隣にある「インデントを減らす」コマンドを使いましょう。

ちなみに、最小でセル単位での設定となり、セル内の一部の文字のみをインデントを増やすなどはできません。

表示形式

セル内のデータをワークシート上へ表示する際の形式のことを「表示形式」と言います。

実際、Excelに不慣れな段階でややこしいのが、セル内で保持しているデータとワークシート上の見え方が一緒ではないということです。

この表示形式では、ワークシート上の見え方を変えるための機能と思ってください。

なお、表示形式を設定したい場合は、希望のセルを選択した状態で、リボン「ホーム」タブの「数値」グループにある各種コマンドを使えば良いです。

詳細な設定をしたい場合は、①セルを選択した状態で右クリック→②「セルの書式設定」で起動する「セルの書式設定」ダイアログの「表示形式」タブで設定することがおすすめです。

実務でよく使う表示形式について、こちらの記事も参考にしてみてください。

書式

文字(値)以外の装飾的な情報の総称を「書式」と言います。

具体的には、上記で解説したフォントや配置、罫線、表示形式なども含まれます。

リボン「ホーム」タブ内では主にセルの書式を変更するコマンドがほとんどです。

書式の何を変更したいかによって、各コマンドを使い分けましょう。

なお、基本的な書式については「セルの書式設定」ダイアログで設定することが可能です。
(セルを選択した状態で右クリック→「セルの書式設定」)

テーブル

データベースに適した表の種類のことを「テーブル」と言います。

Excelには、任意のセル範囲をテーブルにするためのコマンドがあります。

それが「テーブルとして書式設定」コマンドです。

このコマンドを利用して表をテーブル化しておくと、データの蓄積や活用がしやすくなりますよ。

また、表の見た目を整えるのもワンタッチでできるようになりますので、おすすめです。

テーブルのメリットについては、こちらの記事も参考にしてみてください。

挿入

ブック内に新しいシートやセル、行、列などを追加することを「挿入」と言います。

この挿入は、リボン「ホーム」タブ上の「挿入」コマンドで実行が可能です。

もしくは、挿入したい対象(セルや行・列など)の上で右クリックすれば、右クリックメニュー上に「挿入」コマンドが用意されています。

挿入を実行すると、選択中の対象(セルや行・列など)は右や下にずれます。

ちなみに、ショートカットキーを使うのもおすすめです。

挿入したい対象を選択の上、Ctrl」+「Shift」+「+」で挿入できます。

こちらは「Shift」キーが必要になりますので、ご注意ください。

削除

ブック内のセル、行、列などを削除することを「削除」と言います。

この削除は、リボン「ホーム」タブ上の「削除」コマンドで実行が可能です。

もしくは、削除したい対象(セルや行・列など)の上で右クリックすれば、右クリックメニュー上に「削除」コマンドが用意されています。

削除を実行すると、選択中の対象(セルや行・列など)がなくなり、左や上に隣接データが詰まります。

ちなみに、ショートカットキーを使うのもおすすめです。

挿入したい対象を選択の上、Ctrl」+「-」で挿入できます。

フィル

隣接するセルのデータを複製する機能のことを「フィル」と言います。

こちらは、リボン「ホーム」タブの「フィル」コマンドで実行できます。

もしくは、コピー元のセルの右下隅にカーソルを併せ、カーソルが「+」マークになったら、任意の方向へドラッグしてもOKですね。

ちなみに、この方法は「オートフィル」という機能です。

この機能をうまく使うと、数値の通し番号や日付、曜日などの連続するデータを簡単に作成できて便利です。

クリア

セル内の情報を削除する機能のことを「クリア」と言います。

セルの削除との違いは、セルそのものは削除せず、セル内の文字(値)や書式等のデータのみを削除します。

なお、リボン「ホーム」タブ上にクリアしたい情報に応じて各コマンドが用意されていますので、ケースに応じて使い分けましょう。

ちなみに、セルの文字(値)のみ削除したい場合は、「Delete」キーや「BackSpace」キーを使う方が手軽です。

検索

ブックやワークシート内で任意の文字(テキスト)を探す機能のことを「検索」と言います。

こちらもリボン「ホーム」タブ上にコマンドが用意されています。

データ数が多い場合に、目当てのデータを探し当てる際に便利ですよ。

ちなみに、こちらもショートカットキーのCtrl」+「Fを使った方が効率的です。
Find」の「Fと覚えましょう)

上記内容はExcel以外のOfficeアプリケーションも共通です。

置換

ブックやワークシート内で任意の文字(テキスト)を別な文字に書き換える機能のことを「置換」(ちかん)と言います。

先ほどの「検索」と兄弟的な機能なので、セットで覚えると良いですね。

こちらもリボン「ホーム」タブ上にコマンドが用意されています。

特定の文字を一括で修正したい場合に便利なので、絶対に覚えましょう。

ちなみに、こちらもショートカットキーのCtrl」+「Hを使った方が効率的です。
(よく見受けられる覚え方として、こじつけですが「痴漢はH」というのがあります)

上記内容はExcel以外のOfficeアプリケーションも共通です。