【関数】SUMで「累計」を求める方法とは
AさんAさん

Excelで累計を自動的に計算したい場合、どの関数を使えば良いですか?

森田森田

その場合は、SUMの参照形式を工夫することで累計を計算することができますよ!
では、SUMでの累計の計算方法について解説していきますね。

はじめに

この記事は関数の概要とSUMの使い方を把握していることが前提です。

参考記事

関数の概要とSUMの使い方については以下の記事をご参照ください。


累計とは

「累計」とは、辞書を引くと、次のような意味です。

部分ごとの小計を順次に加えて合計を出すこと。また、その合計。累算。

実務では、主に進捗状況を把握するために累計を計算するケースが多いです。
たとえば、次のように日別の実績の累計を求めるなどですね。

その他、パレート図を作成する際、上位の何項目で全体の何%を占めるかを比率の累計で可視化するといった用途で使うこともあります。
パレート図については後日別記事で解説します。

累計を計算する際のSUMの数式イメージ

SUMで累計を計算した数式は以下の通りです。
今回は日別の売上金額の累計を算出しました。

ポイントは、1番上のSUMで参照するセル範囲の起点となるセルを絶対参照にすることです。

こうすることで、起点セルは固定され、終点セルは下方向へ1セルずつ広がっていきます。

参考記事

絶対参照の詳細は以下の記事をご参照ください。

SUMでの累計の計算手順

SUMで累計を計算する際の手順は以下の通りです。

  1. 関数を挿入するセルを選択
    ※今回はC4セル
  2. =su」と入力
  3. サジェストから「SUM」を選択し、「Tab」キーで確定
  4. 起点セルを選択
    ※今回は「B4
  5. F4」キーを押下
  6. F2」キーを押下
  7. コロン(:)と終点セルを入力
    ※今回は「:B4
  8. Enter」キーで確定
  9. 1行目の数式をコピーし、以降のセルへペースト
    ※今回はC5~C34セルへペースト

手順⑤で起点セルの行列を絶対参照に変更。(B4$B$4
手順⑥でセルモードを参照モードから編集モードへ切り替えないと、手順⑤で絶対参照にしたものが相対参照の状態へ戻ってしまうため要注意。

サンプルファイルで練習しよう!

可能であれば、以下のサンプルファイルをダウンロードして、実際に操作練習をしてみてください。

サンプルファイル_ワークシート関数_SUM(累計).xlsx

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(上記リンクから登録フォームへ遷移します)

ブックを開いたら、次の手順を実施してください。(今までの解説のまとめです)

  1. 関数を挿入するセルを選択
    ※今回はC4セル
  2. =su」と入力
  3. サジェストから「SUM」を選択し、「Tab」キーで確定
  4. 起点セルを選択
    ※今回は「B4
  5. F4」キーを押下
  6. F2」キーを押下
  7. コロン(:)と終点セルを入力
    ※今回は「:B4
  8. Enter」キーで確定
  9. 1行目の数式をコピーし、以降のセルへペースト
    ※今回はC5~C34セルへペースト

本記事の解説と同じ結果になればOKです!

さいごに

いかがでしたでしょうか?

累計は、実績の進捗状況やシェアの大きい上位項目を把握するのに有効です。

また、SUMで累計を求めるテクニックは、参照形式の重要性を知るきっかけにもなるため、使ったことがなかった方は、ぜひこの機会に試してみてください。

なお、SUM以外にもExcelでのデータ集計の各種テクニックを拙著で解説していますので、こちらも参考にしてみてください。


ご参考になれば幸いですm(_ _)m

森田森田

SUMに限らず、参照形式を工夫するだけで関数を応用できる範囲は劇的に増えます。
絶対参照/相対参照に自信がない方は、この概念をしっかりと理解することから始めましょう。