複数セルの数値で平均値を計算したい場合、そのセル範囲を選択すればステータスバーに表示されますが、いちいち手作業になって面倒です。。
もっと楽な方法はありますか?
その場合は、関数の「AVERAGE」を活用すると良いですよ!
では、AVERAGEの使い方について解説していきますね。
はじめに
この記事は関数の概要を把握していることが前提です。
関数の概要は以下の記事をご参照ください。
解説動画 この記事の内容は下記の動画「【数式/関数#2】500種類以上の固有の計算/処理を自動化できる「関数」の前提知識/使い方まとめ」でも解説しています。 コメント欄の各プロセスの時間部分をクリックすると該当の解説へジ …
AVERAGE関数とは、複数セルの数値の平均値を集計する数式
Excelで複数セルの数値の平均値を最も手軽に集計する方法は、ステータスバー(オートカルク)です。
該当のセル範囲を選択するだけで集計をステータスバーに表示できます。
ただし、いちいち手動でセル範囲を選択する必要がありますし、その集計結果をセル上に残すためには、わざわざ転記しないといけません。
上記ケースでは、関数の「AVERAGE」を使いましょう。
AVERAGEは「アベレージ」と読む。
AVERAGEを使うことで、複数セルの数値の平均値を自動で集計できます。
もちろん、AVERAGEの数式をセットしたセル(数式セル)に平均値の集計結果が残ります。
一例として、一例として、ステータスバーと同じセル範囲(「金額」列)をAVERAGEで集計したものが以下です。
この通り、数式セル(G12セル)へ指定範囲の数値の平均値を集計できました。
なお、AVERAGEの引数は「G2:G11」と表示されていますが、これは「G2セルからG11セルまでの範囲」という意味です。
コロン(:)がある場合、連続するセル範囲(起点のセルから終点のセルまで)を示す。
AVERAGEの結果に少数点以下の桁数が多い場合、小数点以下の桁数を表示形式で整えておきましょう。
AVERAGE関数の構文と引数の基本知識
AVERAGEの構文は以下の通りです。
=AVERAGE(数値1,[数値2],…)
引数の平均値を返します。引数には、数値、数値を含む名前、配列、セル参照を指定できます。
| 引数名 | 必須 | データ型 | 説明 |
|---|---|---|---|
| 数値1 | ◯ | 数値 | 集計対象の値や単一セル、セル範囲を指定します。 |
| 数値2 ※数値3以降も同様 | – | 数値 | 集計対象の値や単一セル、セル範囲を指定します。 |
引数「数値n」は数値だけを計算対象とし、空白セル、論理値(TRUE・FALSE)、文字列はすべて無視される(すべて数値以外の場合、AVERAGEの戻り値はエラー値「#DIV/0!」が表示)。
引数「数値n」にエラー値が含まれる場合、そのエラー値が表示。
必要に応じ、MicrosoftサポートのAVERAGE関数の記事もご参照ください。
AVERAGE関数 – Microsoftサポート
【参考】AVERAGE関数は「統計関数」
あくまで参考情報となりますが、AVERAGEはリボン「数式」タブの関数ライブラリの「統計」に分類されています。
AVERAGE関数の数式の挿入手順
AVERAGEの数式は、以下の手順で挿入します。
- 数式を挿入するセルを選択
※今回はG12セル - 「=av」等を入力
- サジェストから「AVERAGE」を選択し、「Tab」キーで確定
- 集計したいセル範囲を選択
※今回はG2~G11セル - 「Enter」キーで確定
手順②の際にIMEを半角英数モードにすること。
手順④は矢印キーでもマウスでもOK。
手順④の矢印キーに役立つショートカットキーの詳細を知りたい方は、以下の記事の6・7をご参照ください。
Excel(エクセル)のデータ入力に役立つショートカットキー31選
【参考】テーブルを参照した場合のAVERAGE関数の数式
手順④でテーブルの範囲を参照した場合、数式の表記が「構造化参照」に変わります。
上記のAVERAGEの数式で参照したセル範囲は「[金額]」となっており、テーブルの「金額」列のすべてのセル(見出し除く)を参照している意味となります。
角カッコ([])の中がテーブルの列名。
テーブルの構造化参照の詳細を知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
【Excel基本】数式の参照セルを分かりやすくできる「名前」と「構造化参照」とは
【注意】「オートSUM」コマンドは使わないことがおすすめ
関数の数式に不慣れなうちは、リボン「数式」タブにある「オートSUM」コマンド(オートサム)でAVERAGEをセットしている方もいます。
しかし、「オートSUM」コマンドは5種類の関数(SUM、AVERAGE、COUNT、MAX、MIN)に限定した補助機能です。
この機能に頼ると、自身で数式の記述や修正を行う経験値を積めず、他の関数への応用が利かなくなる恐れがあります。
よって、前述の解説の通り、数式を直接入力する方法にチャレンジすることをおすすめします。
直接入力の方が、キーボード中心で操作できるため、数式セットのスピードが上がり、他の関数にも応用が利きやすくなります。
関数の挿入方法別のメリット・デメリットの詳細を知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
【Excel基本】最もスピーディーに関数の数式を挿入する方法とは
【原則】平均値は「合計÷個数」で計算することが基本
本記事はAVERAGEでの平均値の集計方法を解説していますが、実務では「合計」と「個数」を集計し、その上で「合計÷個数」の数式で平均値を計算することが基本です。
この方が、データの内訳となる情報量が増えてわかりやすくなるためです。
AVERAGEはデータの内訳となる合計と個数の情報が不要な場合に活用すると良いでしょう。
なお、合計はSUM、個数はCOUNTAでそれぞれ集計が可能です。
SUM、COUNTAの詳細を知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
【Excel関数】SUMの使い方|指定範囲の数値の合計を自動化する方法【動画あり】
【Excel関数】COUNTAの使い方|空白以外のデータ個数のカウントを自動化する方法【動画あり】
【応用】AVERAGE関数は離れたセルも平均値の集計が可能
AVERAGEは連続するセル範囲を対象に平均値を集計することが実務上多いですが、離れているセルも集計できます。
たとえば、商品名が「バナナ」の「金額」のみで平均値を集計するとした場合は次のように指定します。
この場合、数式上は「G2,G11」と表示されます。
ざっくり言えば「G2セルとG11セル」という意味です。
なお、コンマ(,)を都度入力しても良いですが、「Ctrl」キーを押しながらマウスで計算対象のセルをクリックするだけで自動的にコンマ(,)も入力されるので、こちらの方法をおすすめします。
コンマ(,)の場合は引数を「数値1」、「数値2」…と増やす意味となる(複数の連続するセル範囲を指定することも可能)。
【応用】「0」を含まないで平均値を集計する方法
AVERAGEで指定したセル範囲内に「0」が含まれている場合、「0」も平均値の計算に含まれてしまいます。
「0」を除外して平均値を計算したい場合は、他の関数を使いましょう。
なお、方法はブックの種類に応じて変わります。
- ブック(*.xlsx)またはマクロ有効ブック(*.xlsm):AVERAGEIFS(比較演算子)
- 97-2003ブック(*.xls):SUM+COUNTIF(比較演算子)
どちらも比較演算子の「<>」を使い、「0と等しくない」という条件で集計する必要があります。
AVERAGEIFS、COUNTIF、比較演算子の詳細を知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
【関数】特定条件に一致する数値の「平均値」を計算できる「AVERAGEIFS」の使い方
【関数】1種類の特定条件に一致するデータ個数をカウントできる「COUNTIF」の使い方
【Excel基本】計算/処理を自動化できる「数式」の前提知識や使い方まとめ
サンプルファイルで練習しよう!
可能であれば、以下のサンプルファイルをダウンロードして、実際に操作練習をしてみてください。
サンプルファイル_ワークシート関数_AVERAGE.xlsx
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ブックを開いたら、次の手順を実施してください。(今までの解説のまとめです)
- 数式を挿入するセルを選択
※今回はG12セル - 「=av」等を入力
- サジェストから「AVERAGE」を選択し、「Tab」キーで確定
- 集計したいセル範囲を選択
※今回はG2~G11セル - 「Enter」キーで確定
本記事の解説と同じ結果になればOKです!
さいごに
いかがでしたでしょうか?
AVERAGEは複数のセル範囲の数値から平均値を自動で集計できます。
データ全体の傾向を把握するために覚えておくと便利ですね。
なお、AVERAGE以外にもExcelでのデータ集計の各種テクニックを拙著で解説していますので、こちらも参考にしてみてください。
ご参考になれば幸いですm(_ _)m


