Excelで複数セルの数値の合計や平均値を計算する方法は分かりましたが、最大値の場合はどうすれば計算できますか?
その場合は、関数の「MAX」を活用すると良いですよ!
では、MAXの使い方について解説していきますね。
はじめに
この記事はSUMの使い方を把握していることが前提です。
SUMの詳細は以下の記事をご参照ください。
はじめに この記事は関数の概要を把握していることが前提です。 参考記事 関数の概要については以下の記事をご参照 …
数値データの「最大値」を自動計算したい場合は「MAX」が有効
Excelで最も手軽に数値データの最大値を計算する方法は、該当のセル範囲を選択することで計算結果をステータスバーに表示させる「オートカルク」です。
オートカルクのデフォルトの設定は最大値がOFFのため、ONにする必要あり。
ただし、最大値を計算するために、いちいち手動でセル範囲を選択しなくてはなりませんし、セル範囲を外すと計算結果が残りません。
こんな場合、関数の「MAX」を使いましょう。
MAXは「マックス」と読む。
MAXを使うことで、指定した数値データの最大値を自動計算できます。
MAXの構文
MAXの構文は以下の通りです。
=MAX(数値1,[数値2],…)
引数の最大値を返します。論理値および文字列は無視されます。
引数名 | 必須 | データ型 | 説明 |
---|---|---|---|
数値1 | ◯ | 数値 | 計算対象の値や単一セル、セル範囲を指定します。 |
数値2 ※数値3以降も同様 |
- | 数値 | 計算対象の値や単一セル、セル範囲を指定します。 |
引数「数値n」は最大255まで設定可能。
引数「数値n」をセル範囲または配列で参照した場合、数値だけが計算対象となり、空白セル、論理値、文字列はすべて無視される。
引数「数値n」を定数で論理値と数値を表す文字列を指定した場合、それらも計算対象となる。
引数「数値n」で指定した値がすべて数値以外の場合、MAXの戻り値は「0」となる。
引数「数値n」にエラー値が含まれる場合、そのエラー値が表示。
【参考】MAXは「統計関数」
あくまで参考情報となりますが、MAXはリボン「数式」タブの関数ライブラリの「統計」に分類されています。
実際にMAXを活用する際は、以下で解説しているように直接入力で挿入していきましょう。
MAXの使用結果イメージ
MAXで最大値を計算したイメージは以下の通りです。
今回は「金額」列の数値データの最大値を計算しました。
MAXの数式の挿入手順
上記の結果を得るための手順は以下の通りです。
- 関数を挿入するセルを選択
※今回はG12セル - 「=max」等と入力
- サジェストから「MAX」を選択し、「Tab」キーで確定
- 計算対象のセル範囲を選択
※今回はG2~G11セル - 「Enter」キーで確定
手順②の際にIMEを半角英数モードにすること。
手順④は矢印キーでもマウスでもOK。
サンプルファイルで練習しよう!
可能であれば、以下のサンプルファイルをダウンロードして、実際に操作練習をしてみてください。
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ブックを開いたら、次の手順を実施してください。(今までの解説のまとめです)
- 関数を挿入するセルを選択
※今回はG12セル - 「=max」等と入力
- サジェストから「MAX」を選択し、「Tab」キーで確定
- 計算対象のセル範囲を選択
※今回はG2~G11セル - 「Enter」キーで確定
本記事の解説と同じ結果になればOKです!
さいごに
いかがでしたでしょうか?
MAXは複数のセル範囲の数値から最大値を計算できる関数です。
データ全体の傾向を把握するために覚えておくと便利ですね。
なお、MAX以外にもExcelでのデータ集計の各種テクニックを拙著で解説していますので、こちらも参考にしてみてください。
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ご参考になれば幸いですm(_ _)m
MAXとセットで覚えておいた方が良い関数は、最小値を計算できる「MIN」です。
その他、別の観点でデータ全体の傾向を把握できる関数も覚えておくと良いですね。
合計値の「SUM」、個数の「COUNTA」、平均値の「AVERAGE」、中央値の「MEDIAN」、最頻値の「MODE」等です。
“【関数】指定範囲の数値の「最大値」を計算できる「MAX」の使い方” への3件のフィードバック