![表レイアウトの行列の入れ替えを自動化する方法[Power Query(パワークエリ)基礎]](https://i0.wp.com/excel-master.net/wp-content/uploads/2021/02/PowerQuery%E5%85%A5%E3%82%8C%E6%9B%BF%E3%81%881-3.png?fit=750%2C422&ssl=1)

毎回、特定の表の行列を入れ替えする必要がありますが、何か良い方法ありますか?

その場合、Power Queryの「入れ替え」というコマンドが有効ですよ!
具体的な使い方について解説していきますね。
解説動画:【パワークエリ#8】レイアウト変更テクニック3選 – 使いにくい表レイアウトを使いやすく整形・加工する作業を自動化する(列のピボット解除、列のピボット、入れ替え)
この記事の内容は下記の動画でも解説しています。
コメント欄の「入れ替え」の時間の部分をクリックすると該当の解説へジャンプできますよ!
はじめに
本題に入る前に、この記事がおすすめな方を挙げてみます。
- 元データの表レイアウトの行列の入れ替えを自動化したい方
- データ整形・加工の工程が複数あり、かつその作業が定期的に発生する方
- Power Query(パワークエリ)の使い方を習得したい方
前提条件
この記事のテクニックを使うためには、以下の条件を満たす必要があります。
- ExcelのバージョンはExcel2010以降(Microsoft365含む)が必須
- Excel2010/2013ユーザーの場合、事前にMicrosoft社公式HPよりPower Query(パワークエリ)のダウンロードが必要(Excel2016以降は標準機能)
- Power Query(パワークエリ)の概要を理解していること
→まず、以下の記事で概要を把握することをおすすめします。
解説動画:【パワークエリ#1】「パワークエリ(Power Query)」とはどんな機能か?大枠の流れや手順、使い方まとめ この記事の内容は下記の動画でも解説しています。 コメント欄の各プロセスの時間部分をクリックすると該 …
「入れ替え」は表レイアウトの行列を入れ替えるのに有効
「入れ替え」を行うと、次のように表レイアウトを変更することが可能です。
表レイアウトの行列を入れ替えた方が見栄えが良くなる、あるいは作業効率が上がる場合に活用すると便利です。
ちなみに、Excelワークシート上で「入れ替え」を行う方法は以下の2パターンあります。
- 表をコピー→「形式を選択して貼り付け」の「行/列の入れ替え」をオン
- TRANSPOSE関数を利用する
事務作業をしていると、表の見せ方を変えたいなど、縦軸と横軸の見出しを入れ替えたい場合がありますよね? 今回は表 …
行列を自動で入れ替える関数があるのはご存知ですか? ややマニアックですが今回は自動で行列を入れ替えるTRANS …
ただし、他のデータ整形作業とセットで置換を行うなら、Power Query(パワークエリ)で行った方が、一連の作業手順を記録できて自動化できますよ!
では、Power Query(パワークエリ)での「入れ替え」の手順を確認していきましょう。
Power Query(パワークエリ)での「入れ替え」手順
今回の前提として、「入れ替え」を行う対象テーブルはブック内にあり、事前にPower Queryエディターに取り込んでいる状態からスタートするとします。(ブック内のデータ取得について復習したい方は下記記事を参照)
はじめに 本題に入る前に、この記事がおすすめな方を挙げてみます。 同じブック内の表データ(テーブルまたはセル範 …
リボン「変換」タブをクリック(①)し、「入れ替え」をクリック(②)すれば完了です。
【注意】ヘッダーの行を残す場合は事前に「ヘッダーを1行目として使用」を使うこと
入れ替え後、元データのヘッダーになっていた行は次のとおり消えてしまいます。
元データのヘッダー部分も入れ替え対象にしたい場合は、「入れ替え」を行う前に「ヘッダーを1行目として使用」を使いましょう。
「ヘッダーを1行目として使用」のコマンドは、リボン「ホーム」タブか「変換」タブの中にある「1行目をヘッダーとして使用」の下側をクリックすると表示されます。
「プレビュー」ウィンドウ上で「入れ替え」が確認できたらOK!
「プレビュー」ウィンドウを見ると、無事設定どおりに行列が入れ替えされていますね!
あとは、その他の処理を行い、任意の方法でデータを出力すれば完了です。
ちなみに、入れ替え後はヘッダーが設定されていない状態のため、データ整形作業の最後に「1行目をヘッダーとして使用」のコマンドを使うと良いです。
【参考】「入れ替え」の内容を変更したい場合は
もし、あとで「入れ替え」の条件を変更したい場合は、「クエリの設定」ウィンドウの任意のステップを一旦「×」で削除し、改めて「入れ替え」を行えばOKです。
サンプルファイルで練習しよう!
可能であれば、以下のサンプルファイルをダウンロードして、実際に操作練習をしてみてください。
サンプルファイル_PowerQueryデータ整形_入れ替え.xlsx
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(上記リンクから登録フォームへ遷移します)
ファイルを開いたら、「入れ替え」を行う前に、Power Queryエディターを起動させてくださいね。
ブック起動時、「セキュリティの警告」メッセージが表示された場合は「コンテンツの有効化」をクリックしてください。
- リボン「データ」タブをクリック
- 「クエリと接続」をクリック
- 「月別残業時間(入れ替え)」クエリをダブルクリック
ここまで準備ができたら、次の手順を実施してください。(今までの解説のまとめです)
- リボン「変換」タブをクリック
- 「入れ替え」をクリック
本記事の解説と同じ結果になればOKです!
さいごに
いかがでしたでしょうか?
「入れ替え」はPower Query(パワークエリ)では基本操作のひとつです。
さまざまな表レイアウトのデータ整形作業を自動化する上ではなくてはならない機能なので、ぜひ覚えておくことをおすすめします。
なお、Power Query(パワークエリ)の各種テクニックは、私の拙著でも体系的に解説していますので、こちらも参考にしてみてください。
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ご参考になれば幸いですm(_ _)m

表レイアウトの変更を自動化するにあたり、従来の関数やVBAで行うことはなかなかハードルが高いです。
操作に慣れてしまえば、Power Query(パワークエリ)の方がハードルは低めですよ!
表レイアウトの変更を実務で行う機会が多い方は、ぜひPower Query(パワークエリ)にチャレンジしてみてください。