Power Query(パワークエリ)で作成したクエリの編集・削除・更新などの基本操作
AさんAさん

Power Query(パワークエリ)で作成したクエリですが、あとから編集や削除が必要になった場合ってどうすれば良いんですかね?

森田森田

その場合、ワークシート上の「クエリと接続」ウィンドウでさまざまな操作ができますよ!
具体的な使い方について解説していきますね。

解説動画:【パワークエリ#9】クエリの基本操作5選 – 作成したクエリの各種編集や削除、コピペの方法をマスターする(編集、削除、名前の変更、読み込み先、コピー&貼り付け)

この記事の内容は下記の動画でも解説しています。

はじめに

本題に入る前に、この記事がおすすめな方を挙げてみます。

  • 作成されたクエリに対して修正や削除などの操作を行いたい方
  • データ整形・加工の工程が複数あり、かつその作業が定期的に発生する方
  • Power Query(パワークエリ)の使い方を習得したい方

前提条件

この記事のテクニックを使うためには、以下の条件を満たす必要があります。

  • ExcelのバージョンはExcel2010以降(Microsoft365含む)が必須
  • Excel2010/2013ユーザーの場合、事前にMicrosoft社公式HPよりPower Query(パワークエリ)のダウンロードが必要(Excel2016以降は標準機能)
  • Power Query(パワークエリ)の概要を理解していること
    →まず、以下の記事で概要を把握することをおすすめします。

クエリの各種操作は「クエリと接続」ウィンドウで行う

Power Query(パワークエリ)で作成されたクエリに対しての操作は、ワークシート上に表示される「クエリと接続」ウィンドウから行います。

そのウィンドウのイメージは以下のとおりです。

ちなみに、該当のクエリの情報を知りたい場合は、「クエリと接続」ウィンドウ上のクエリ名にマウスカーソルを合わせることで詳細情報を確認することが可能です。

確認できるのは、読み込んだ元データの内容と「列」「最終更新時刻」「読み込み状態」「データソース」などですね。

「クエリと接続」ウィンドウが非表示の場合には

もし、「クエリと接続」ウィンドウが非表示の場合は、リボン「データ」タブ→「クエリと接続」の順にクリックしてください。

これで、ワークシートの右側へ「クエリと接続」ウィンドウが表示されます。

クエリの各種操作は右クリック経由が基本

さて、ここからクエリに対する各種操作の方法ですが、基本的には「クエリと接続」ウィンドウのクエリ名上で右クリックを行いましょう。

すると、以下のようなメニューが表示されますので、任意の内容を選択すればOKです。

ちなみに、基本操作は、次の内容です。

  • 編集
  • 削除
  • 名前の変更
  • 最新の情報に更新
  • 読み込み先

それぞれの詳細や補足は以下のとおりです。

編集

Power Queryエディターが起動し、該当のクエリの内容を編集することが可能です。

もし、誤ってこのボタンをクリックしてしまった場合は、エディターを×で閉じればOKです。

削除

削除を実行すると、次のメッセージが表示されます。

「削除」ボタンをクリックすることで、クエリの削除が確定されます。

なお、クエリの読み込み先がシート上へのテーブル表示の場合、そのテーブルはシートに残ったままとなります。

名前の変更

クエリ名を変更することが可能です。

最新の情報に更新

クエリの元データが更新された場合、クエリの処理は自動的に行われません。

よって、この更新処理を行うことで、最新の元データに対してクエリを実行することが可能になります。

なお、更新方法は右クリックメニュー以外に、以下の方法でも同じ処理が可能です。

これらは該当のクエリのみの更新ですが、リボン「データ」タブ→「すべて更新」でExcelブック内のすべてのクエリを更新することも可能です。

状況に応じて使い分けると良いでしょう。

読み込み先

「読み込み先」からクエリの出力方法を変更することも可能です。

「読み込み先」をクリックすると「データのインポート」ダイアログが起動しますので、任意の出力方法を選択しましょう。

なお、シート上にテーブルがある状態から「接続の作成のみ」に変更すると、次のエラーメッセージが表示されます。

OK」ボタンをクリックすることで、「接続の作成のみ」が確定となり、シート上のテーブルは消えてしまいます。(シート自体は残ります)

さいごに

いかがでしたでしょうか?

今回は、Power Query(パワークエリ)で作成されたクエリに対する基本操作でした。

クエリ作成後にいろいろ更新や設定変更を行う機会は多いため、ぜひ本記事で紹介した操作は試しながら覚えていただくことをおすすめします。

なお、Power Query(パワークエリ)の各種テクニックは、私の拙著でも体系的に解説していますので、こちらも参考にしてみてください。


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ご参考になれば幸いですm(_ _)m

森田森田

Power Query(パワークエリ)を使い始めた当初は、クエリに対して何ができるか、どうすれば設定変更できるかなど、勝手が分からない部分があるのは普通です。

ぜひ、この記事を参考にクエリに対する基本操作をしっかりと学んでいただけたら嬉しいですね。