表の最下行で集計できるテーブルスタイルオプションの「集計行」とは
AさんAさん

テーブルにデータを蓄積するようにしていますが、手っ取り早くこれを集計したいです。
シンプルに全レコードの「合計」や「個数」などを求めたいですが、普通に関数使うしかないですかね?

森田森田

その場合は、テーブルスタイルオプションの「集計行」という機能を活用すると良いですよ!
関数よりも手軽に集計することが可能です。
では、集計行の使い方について解説していきますね。

はじめに

この記事はテーブルの概要を把握していることが前提です。

参考記事

テーブルの概要については以下の記事をご参照ください。

元データがテーブル、かつシンプルな集計を行う場合は「集計行」が有効

ちょっとしたデータを表にまとめ、全レコードの「合計」や「個数」といったシンプルな集計を行う際、わざわざ関数やピボットテーブルを使うのも面倒だなと思うことはありませんか?

もちろん、関数やピボットテーブルでも良いですが、表がテーブルであれば、もっと楽に集計することが可能です。

それは、テーブルスタイルオプションの「集計行」という機能を使うことです。

基本操作はマウス操作でチェックをONにするのみなので、関数を自力でセットする必要がありません。

よって、テーブルかつシンプルな集計を行う場合は集計行を使用していきましょう。

集計行の表示手順

集計行の表示手順は以下の通りです。

  1. 集計行を表示したいテーブルのいずれかのセルを選択
  2. リボン「テーブルデザイン」タブをクリック
  3. 「集計行」のチェックをON

集計行を非表示にする場合は、手順③でチェックOFFにすればOKです。

上記をショートカットキーで行うことも可能です。
→「Ctrl」+「Shift+T

集計行の集計の種類を変更する方法

集計行での集計は、集計される列が自動で判別されます。(基本的に数値の列)
また、デフォルトは「合計」で集計される仕様です。

もし、集計したい列を追加する、あるいは集計の種類を変更したい場合は、以下の手順となります。

  1. 任意のセルを選択
  2. 「▼」をクリック
  3. 任意の集計方法を選択

なお、手順③で選択できるものは以下の10種類です。

  • なし
  • 平均
  • 個数
  • 数値の個数
  • 最大
  • 最小
  • 合計
  • 標本標準偏差
  • 標本分散
  • その他の関数

「平均」~「標本分散」までを選択すると、該当のセルにはSUBTOTALの関数が自動でセットされる仕様です。

「その他の関数」は「関数の挿入」ダイアログが起動します。
(これを選択するくらいなら、最初から任意の関数を挿入することをおすすめします)

【参考】集計行は可視セルが集計対象

集計行は実質SUBTOTALなので、「可視セル」のみが集計対象です。
可視セルとは、非表示になっていないセルのことです。(=表示中のセル)

よって、フィルターと組み合わせて使うと、特定条件で絞り込んだレコードでの集計結果も確認可能となります。

なお、通常のフィルターの他、フィルターの兄弟的な機能である「スライサー」を活用してもOKです。

参考記事

SUBTOTALの詳細については以下の記事をご参照ください。

参考記事

スライサーの詳細については以下の記事をご参照ください。

サンプルファイルで練習しよう!

可能であれば、以下のサンプルファイルをダウンロードして、実際に操作練習をしてみてください。

サンプルファイル_テーブルスタイルオプション_集計行.xlsx

※サンプルファイルのダウンロードには無料メルマガに登録いただく必要があります。
(上記リンクから登録フォームへ遷移します)

ブックを開いたら、次の手順を実施してください。(今までの解説のまとめです)

  1. 集計行を表示したい表のいずれかのセルを選択
  2. リボン「テーブルデザイン」タブをクリック
  3. 「集計行」のチェックをON

本記事の解説と同じ結果になればOKです!

さいごに

いかがでしたでしょうか?

テーブルでシンプルな集計を行う場合、テーブルスタイルオプションの集計行がお手軽です。

不要になれば非表示にすれば、いちいち関数を削除する必要もないため、テーブルを活用する機会がある方は、ぜひ覚えておくことをおすすめします。

なお、Excelでのデータ集計の各種テクニックは、私の拙著でも体系的に解説していますので、こちらも参考にしてみてください。

ご参考になれば幸いですm(_ _)m

森田森田

テーブルはシンプルな集計であれば、オプションで簡単に設定できて便利ですね。
ただし、商品別や顧客別などの条件付きの集計を行う場合は、ピボットテーブルなどを使った方が断然便利です。

状況に応じて最適な機能を使い分けることをおすすめします。