
月末最終日など処理の締め日が決まっている業務は多いものです。
その業務をExcelファイルで管理しようとすると、予めワークシート内に該当となる最終日を自動算出したいケースがあることでしょう。
そんな時に有効なのがEOMONTH関数です。
少々マニアックな関数なので、知る人ぞ知るといった関数ですが、意外と使いどころが多くて便利ですよ!
今回は、EOMONTH関数で月末最終日を算出方法について解説していきます。
EOMONTH関数の基本構成
EOMONTH(開始日,月)
開始日
基準となる開始日を指定します。
月
開始日に加算する月数を指定します。
ここが「1」ならから開始日の1ヶ月後になります。
基本的な使用例
使い方は至ってシンプルです。
基準となる開始日となるセルをまず指定、そしてその基準日の何ヶ月後の月末を表示したいのか、月数を入力するのみです。
上図の例では、基準となる「開始日」はB4セルの"2/7"、「月」は1ヶ月後の月末を表示したいため"1"を入力。
結果、3月末日となる"3/31"がEOMONTH関数が入力されているD4セルに返る結果となっています。
「月」を可変性を持たせる使用例
EOMONTH関数内の「月」の部分は数値を直接入力意外にもセル参照して可変性を持たせることも可能です。
上図の例では「月」の部分をC4セルの"1"という数値を参照し、D4セルの月末最終日を算出しています。
なお、ワークシート上は"1ヶ月"と表示されていますが、これは表示形式を設定しているためです。
実際は"0ヶ月"という表示形式を設定しているため、"1"という値をワークシート上では"1ヶ月"と表示するようにしています。
表示形式の詳細については、下記ページをご参照ください↓
Exceのセル書式設定「表示形式」のおすすめユーザー定義【数値編】 | Excelを制する者は人生を制す ~No Excel No Life~
まとめ
私自身、このEOMONTH関数を知る前は、月末最終日を求める場合はDATE関数・YEAR関数・MONTH関数を駆使して無理やり算出していました。
基準となる「開始日」の翌月1日を求め、その日に対してマイナス1日を行なうといった方法です。
これは、数式的にも冗長なものでわかりにくいものでした。
しかし、こちらのEOMONTH関数なら、シンプルに分かりやすい数式構成のため、手直しも簡単明瞭です。
別に最新の関数というわけでもないのですが、知らない関数は本当に巡り合うまではなかなか理解できないものでしたので。。
皆さんも月末最終日を求めたい場合は、EOMONTH関数を試してみてくださいね。