CHAR関数で文字列を改行する方法

CHAR関数で文字列を改行する方法

Excelで文章の一定部分に対して結合したり、セル参照して可変性を持たせたい場合に文字列操作を行なう関数や&[アンパサンド]が効果的です。

そして、少しずつ文字列操作でいろんなことができるようになると、「改行が含んだ文章も操作できたら・・・」と思った方も少なくはないでしょう。

実はExcelで「改行」部分も意図的に操作する場合はCHAR関数を使用することで解決します。

今回はCHAR関数で文字列を改行する方法について解説していきます。

CHAR関数の基本構成

CHAR(数値)

数値

変換する文字を表す1~255の範囲の数値を指定します。

使用するコンピュータの文字セットから上記数値(コード番号)に対応する文字が返されます。

文字セットはWindowsはANSI、MackintoshはMackintosh文字セットになります。

改行を示すコード番号は「10」になります。

使用例

文字列を改行したい場合は、任意の場所にCHAR関数を入れれば良いです。

たとえば、今回は「おはようございます」と「ありがとうございます」の間に改行したいとします。

CHAR関数①

まず、最初の文字列部分である「おはようございます」を””[ダブルクォーテーション]で囲います。

次に&[アンパサンド]でCHAR関数をつなげます。

CHAR関数は改行を示す「10」を引数に入れましょう。つまり、「CHAR(10)」となります。

つづいて、&[アンパサンド]をCHAR関数のあとにも追加し、最後の文字列とつなげます。

最後の文字列部分である「ありがとうございます」を””[ダブルクォーテーション]で囲い完了です。

「折り返して全体を表示」にしないと改行されないように見えませんので、改行されない場合はこの部分がOFFになっていないか確認しましょう。

【参考】文字コード一覧

1~255の文字コードをExcel2010ですべて求めた結果が下図です。(クリックすると拡大できます)

CHAR関数②

条件付き書式でブランク以外はグレーアウトにしましたが、パッと見でグレーになっていないブランクのセルもあるため、何かしら情報がセルに返されたものといえます。

今回の改行を示す「10」も当然特定の文字でないため、パッと見ブランクのためグレーアウトされていないのと同様ですね。

まとめ

CHAR関数は正直マニアックな関数です。

個人的には255種類の文字コードがありますが、改行を示す「10」だけ覚えれば十分です。(他は別に文字列を手入力すれば事足りるため)

私は数値部分だけ可変として定期的に送信するメールの文章などをあらかじめ文字列操作する際などに使ってますので、文字列を何かしらで操作する可能性がある方は覚えておくと幅が広がりますよ(・∀・)