テーブルを設定してみましたが、もう少し表の見た目を変えたいです。
テーブルにした場合の見た目の変更はどうしたら良いですか?
テーブルの見た目を変えたい場合、「テーブルスタイル」を変更すると良いです。
数クリックで変更できて便利ですよ!
では、詳細を解説していきますね。
解説動画:【テーブル#2】表の見た目を数クリックで変更できる「テーブルスタイル」
この記事の内容は下記の動画でも解説しています。
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はじめに
この記事はテーブルの概要を把握していることが前提です。
テーブルの概要については以下の記事をご参照ください。
はじめに 本題に入る前に、この記事がおすすめな方を挙げてみます。 Excelでデータの集計/分析作業を行うこと …
テーブルスタイルとは
「テーブルスタイル」とは、テーブル配下のセルの各書式をパッケージ化したものだと思ってください。
パッケージ化された書式の代表的なものは以下の通りです。
- フォントの色
- セルの背景色(塗りつぶし)
- 罫線の種類
- 罫線の色
テーブルスタイルごとに、上記書式が見出し行とレコード部分(縞模様のものは2種類)のそれぞれで定められてパッケージ化されているというイメージですね。
通常の表では、上記書式を個別に設定するにはけっこう手間がかかってしまうもの。
しかし、テーブルでは、このテーブルスタイルで選ぶだけで表の見た目をガラッと変更することが可能です。
よって、テーブルの見た目を変えたい場合は、テーブルスタイルで見た目を変更していきましょう。
テーブルスタイルの変更手順
テーブルスタイルを変更したい場合は、以下の手順となります。
- 対象テーブルのいずれかのセルを選択
- リボン「テーブルデザイン」タブをクリック
- 「その他」をクリック
- 任意のテーブルスタイルを選択
※今回は「薄い緑,テーブルスタイル(淡色)7」
手順②はExcelのバージョンによって名称が違う場合があります。(テーブルツールなど)
テーブルスタイルの一覧
手順④で選択できるテーブルスタイルは以下の通りです。
「淡色」、「中間」、「濃色」とカテゴライズされていますので、好みのものを選びましょう。
同じExcelブック内で複数のテーブルを用いる場合は、テーブルごとに色を変えた方が混同しにくくなります。
【参考】テーブルスタイルはテーマと連動して変わる
手順④で表示されるテーブルスタイルは、実はExcelブックのテーマと連動しています。
Excel2013以降であれば、デフォルトのテーマが「Office」です。
もし、好みのテーブルスタイルの色がない場合はテーマを変更してみましょう。
テーマの変更は、リボン「ページレイアウト」タブ上の「テーマ」から任意のものを選択するのみです。
テーマ以外にも、同じタブ上にある「配色」を変更しても同じ効果があります。
テーマや配色を変えることで、テーブルスタイル以外のフォントや図形の色などで表示されるカラーパレットの色もすべて変更されるため、全体の使い勝手を考慮して設定しましょう。
テーブルスタイルのオプションの設定手順
テーブルスタイルは「テーブルスタイルのオプション」を設定することで、部分的に見た目を変更することが可能です。
テーブルスタイルのオプションの設定は、以下の手順となります。
- 対象テーブルのいずれかのセルを選択
- リボン「テーブルデザイン」タブをクリック
- 「テーブルスタイルのオプション」の任意のチェックをON/OFF切替
手順③で変更できる各項目の詳細は以下の通りです。
見出し行
テーブルの1行にある見出し行の表示/非表示を設定できます。
デフォルトはチェックONの状態です。
見出し行は重要なため、実務上でOFFにすることは基本的にありません。
縞模様(行)
レコード部分を1行おきに縞模様にするか否かを設定できます。
デフォルトはチェックONの状態です。
基本的に実務上では縞模様の方がレコードの見間違いを防止しやすいため、ONにしておくことをおすすめします。
選択したテーブルスタイルによっては、このチェックがONでも縞模様にならない場合があります。
縞模様(列)
列(フィールド)を1列おきに縞模様にするか否かを設定できます。
デフォルトはチェックOFFの状態です。
列を縞模様にした表は、書籍でも実務上でも見たことがないので、一般的にONにすることはないと思います。
最初の列
左端の列を色付けするか否かを設定できます。
デフォルトはチェックOFFの状態です。
主キーの列などを強調したい場合は使っても良いかもしれません。
選択したテーブルスタイルによっては、このチェックがONでも変わらない場合があります。
最後の列
右端の列を色付けするか否かを設定できます。
デフォルトはチェックOFFの状態です。
テーブルはあくまでも元データとして使うことが一般的であり、右端に集計した列を置かない限り、基本的にONにすることはないと思います。
選択したテーブルスタイルによっては、このチェックがONでも変わらない場合があります。
フィルターボタン
見出し行のフィルターボタンの表示/非表示を設定できます。
デフォルトはチェックONの状態です。
基本はフィルター機能を使うためにONの状態が望ましいです。
ただし、見出し行のデータが見にくい場合、一時的にフィルターボタンを非表示にするためにOFFにすると良いでしょう。(必要に応じてONに戻す)
なお、上記以外に「集計行」の項目もありますが、詳細は別記事にまとめています。
集計行の詳細については以下の記事をご参照ください。
はじめに この記事はテーブルの概要を把握していることが前提です。 参考記事 テーブルの概要については以下の記事 …
【参考】テーブルを通常のセル範囲へ戻すには
テーブルを解除したい(テーブルにした表を通常のセル範囲に戻す)場合は、以下の手順となります。
- 対象テーブルのいずれかのセルを選択
- リボン「テーブルデザイン」タブをクリック
- 「範囲に変換」をクリック
- 「はい」をクリック
表のデータはもちろん、テーブルスタイルで設定されていた書式も残ります。
書式の設定を残したくない場合、事前にテーブルスタイルの変更手順④で「クリア」を実行しておきましょう。
サンプルファイルで練習しよう!
可能であれば、以下のサンプルファイルをダウンロードして、実際に「テーブルとして書式設定」の操作練習をしてみてください。
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ブックを開いたら、次の手順を実施してください。(今までの解説のまとめです)
- 対象テーブルのいずれかのセルを選択
- リボン「テーブルデザイン」タブをクリック
- 「その他」をクリック
- 任意のテーブルスタイルを選択
※今回は「薄い緑,テーブルスタイル(淡色)7」
本記事の解説と同じ結果になればOKです!
さいごに
いかがでしたでしょうか?
テーブルなら、通常の表よりも楽に速く見た目を変更することが可能です。
表の入力者や読み手にとって、元データの表が見やすく、使いやすく、混乱しないようにするためにも、本記事のテクニックを有効活用してくださいね。
なお、テーブルをベースとした各種テクニックは、私の拙著でも体系的に解説していますので、こちらも参考にしてみてください。
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ご参考になれば幸いですm(_ _)m
表の見た目を整える書式設定は、地味に手間がかかるもの。
そして、Excelに不慣れなうちは、色を選ぶだけでもけっこう時間もかかり、ストレスでした。。
テーブル登場以降は、そんなストレスから解放され、肝心な入力や集計といった作業に集中でき、本当にありがたいです。
多くの人にテーブルを活用してほしいですね。