折れ線グラフの使い方のサムネイル
AさんAさん

Excelで金額を四半期別に集計しましたが、表だけだといまいち結果が分かりにくいです。。
もっと集計結果を分かりやすくするには、どんな機能を使えば良いですか?

森田森田

そんな場合、「折れ線グラフ」を使うと良いですよ!
では、詳細を解説していきますね。

はじめに

この記事はグラフの概要を把握していることが前提です。

参考記事

グラフの概要については、以下の記事をご参照ください。

数値データの「トレンド」を把握したい場合は「折れ線グラフ」が有効

実務で金額等の数値データを年や四半期、月といった時系列でまとめる機会はよくあります。

ただし、集計表だけではいまいちの時系列の「トレンド」を把握しにくいもの。

折れ線グラフの使いどころ

こんな場合、「折れ線グラフ」を活用しましょう。

折れ線グラフとは、データ系列の各要素の値を線でつないだグラフのことです。

この折れ線グラフは、数値データの「トレンド」(推移)を視覚的に把握できます。

また、トレンド以外にも、数値データの「量」を比較時、データ系列が複数ある場合に折れ線グラフは有効です。
同じ情報量でも、集合縦棒グラフよりコンパクトにグラフ化が可能。

折れ線グラフの使用イメージ

各本部の四半期の売上金額を折れ線グラフにしたイメージが以下です。

折れ線グラフの使用イメージ

各本部の四半期ごとの金額のトレンドをグラフで可視化できました。

ちなみに、後でグラフの元データの数値データが変わっても自動でグラフへ反映されます。

折れ線グラフの挿入/設定手順

折れ線グラフを挿入/設定したい場合は、以下の手順となります。

折れ線グラフの挿入/設定手順

  1. グラフの元データにしたいセル範囲を選択
    ※今回はA4~E8セル
  2. リボン「挿入」タブをクリック
  3. 「折れ線/面グラフの挿入」をクリック
  4. 「折れ線」をクリック
  5. 任意の場所へ移動
    ※今回はA11セル(グラフの左上隅の位置)
  6. 任意のサイズへ変更
    ※今回はA11~E20セル
  7. 任意のグラフ要素を追加/削除/設定変更
    ※今回はグラフタイトル削除、縦軸の目盛の間隔調整、凡例の位置変更

手順①で選択する範囲は、項目名にしたい部分も含めること(含めないと後から項目名の設定が必要)。
表に総計や小計の行/列がある場合、手順のセル範囲に総計/小計を含めないことを推奨(含めると総計/小計の値が大き過ぎて、正確に数値の変化を把握しにくくなるため)。
手順⑤⑥は図形と同じくドラッグ操作でOK
手順⑦の詳細は本記事で下記参照。

折れ線グラフを見やすくする3つのポイント

折れ線グラフは挿入後のデフォルトの状態では見にくいため、上記手順⑦で見やすくなるようにグラフ要素を削除/設定変更を行いましょう。

この見やすさに絶対解はありませんが、一例として3つのグラフ要素に対して削除/設定変更したものが以下です。
Before時点で事前にフォントを「Meiryo UI」へ変更、行/列の切り替え済。

折れ線グラフを見やすくするポイント

Afterの方がプロットエリアの表示範囲が広くなり、不要な要素が減ったため、肝心のグラフ内容も見やすくなったのではないでしょうか。

折れ線が重なり過ぎている場合、縦軸の目盛りの間隔を調整する際、最大値/最小値を狭めることで、折れ線ごとのトレンドをより分かりやすくできます。

この3つのポイントの操作手順は集合縦棒グラフと同様です。

参考記事

3つのポイントの操作手順については、以下の記事をご参照ください。

サンプルファイルで練習しよう!

可能であれば、以下のサンプルファイルをダウンロードして、実際に操作練習をしてみてください。

サンプルファイル_グラフ_折れ線.xlsx

サンプルファイルのダウンロードには無料メルマガに登録いただく必要があります(上記リンクから登録フォームへ遷移します)。

ブックを開いたら、次の手順を実施してください(今までの解説のまとめです)。

  1. グラフの元データにしたいセル範囲を選択
    ※今回はA4~E8セル
  2. リボン「挿入」タブをクリック
  3. 「折れ線/面グラフの挿入」をクリック
  4. 「折れ線」をクリック
  5. 任意の場所へ移動
    ※今回はA11セル(グラフの左上隅の位置)
  6. 任意のサイズへ変更
    ※今回はA11~E20セル
  7. 任意のグラフ要素を追加/削除/設定変更
    ※今回はグラフタイトル削除、縦軸の目盛の間隔調整、凡例の位置変更

本記事の解説と同じ結果になればOKです!

さいごに

いかがでしたでしょうか?

折れ線グラフは、数値データの時系列(年//日等)の「トレンド」を把握するのに最適です。

数値データを年や四半期、月等の時系列でまとめた集計表をデータ可視化する際に活用しましょう!

なお、グラフ以外にもExcelでのデータ分析の各種テクニックを拙著で解説していますので、こちらも参考にしてみてください。


ご参考になれば幸いですm(_ _)m

森田森田

折れ線グラフは、基本的にトレンドの把握に役立ちますが、1つのグラフで量とトレンドのどちらも視覚化したい場合に役立つグラフは以下です。
データ系列が1種類であれば「面グラフ」、2種類以上なら「積み上げ縦棒グラフ」か「積み上げ面グラフ」がおすすめです。
なお、積み上げ縦棒グラフは「量>トレンド」、積み上げ面グラフは「量<トレンド」といったイメージを与えるため、量とトレンドのどちらを強めに表したいかで使い分けると良いですね。