MEDIAN関数の使い方のアイキャッチ画像
AさんAさん

Excelで複数セルの合計や平均値は計算できるのですが、中央値はどうやって計算すればよいですか?

森田森田

その場合は、関数の「MEDIAN」を活用すると良いですよ!
では、MEDIANの使い方について解説していきますね。

はじめに

この記事は関数の概要を把握していることが前提です。

参考記事

関数の概要は以下の記事をご参照ください。

MEDIAN関数とは、複数セルの数値の中央値を集計する数式

データの中心的な傾向、いわゆる「代表値」を把握する際、最も利用頻度が高い指標は「平均値」です。

しかし、対象データの中に外れ値(他のデータと乖離が大きい値)があると、平均値はその影響を受け、極端な値になってしまう場合があります。

平均値の問題点(外れ値がある場合)

よって、平均値とセットで「中央値」も集計すると良いでしょう。

中央値とは、名前の通り「データの大きさ順で中央にある値」のことです。
対象データが偶数の場合は、中央にあたる2データの平均値が中央値となる。

データ数が奇数・偶数の場合別の中央値の説明

中央値を確認することで、外れ値の影響を受けずにデータの代表値を把握できます。

Excelで中央値を計算するオーソドックスな方法は、関数の「MEDIAN」を使うことです。
MEDIANは「メジアン」と読む。

MEDIANを使うことで、複数セルの数値の中央値を自動で集計できます。

一例として、「注文テーブル」シートの「金額」列を対象にMEDIANで集計したものが以下です。

MEDIAN関数の使用イメージ

この通り、数式セル(G12セル)へ指定範囲の数値の中央値を集計できました。

今回は10セルの偶数が対象のため、中央の5・6番目の値(今回はどちらも「1,050」)の平均値の「1,050」がMEDIANの戻り値として返っています。

なお、MEDIANの引数は「G2:G11」と表示されていますが、これは「G2セルからG11セルまでの範囲」という意味です。
コロン(:)がある場合、連続するセル範囲(起点のセルから終点のセルまで)を示す。

MEDIAN関数の構文と引数の基本知識

MEDIANの構文は以下の通りです。

MEDIAN関数の「関数の引数」ダイアログ

=MEDIAN(数値1,[数値2],…)
引数リストに含まれる数値のメジアン(中央値)を返します。

引数名必須データ型説明
数値1数値集計対象の値や単一セル、セル範囲を指定します。
数値2
※数値3以降も同様
数値集計対象の値や単一セル、セル範囲を指定します。

引数「数値n」は数値だけを計算対象とし、空白セル、論理値(TRUE・FALSE)、文字列はすべて無視される(すべて数値以外の場合、MEDIANの戻り値はエラー値「#NUM!」を表示)。
引数「数値n」にエラー値が含まれる場合、MEDIANの戻り値もエラー値が表示。

必要に応じ、MicrosoftサポートのMEDIAN関数の記事もご参照ください。
MEDIAN関数 – Microsoftサポート

【参考】MEDIAN関数は「統計関数」

あくまで参考情報となりますが、MEDIANはリボン「数式」タブの関数ライブラリの「統計」に分類されています。

リボン「数式」タブの関数ライブラリの「統計」

MEDIAN関数の数式の挿入手順

MEDIANの数式は、以下の手順で挿入します。

MEDIAN関数の数式の挿入手順

  1. 数式を挿入するセルを選択
    ※今回はG12セル
  2. 「=me」等を入力
  3. サジェストから「MEDIAN」を選択し、「Tab」キーで確定
  4. 集計対象のセル範囲を選択
    ※今回はG2~G11セル
  5. 「Enter」キーで確定

手順②の際にIMEを半角英数モードにすること。
手順④は矢印キーでもマウスでもOK。

手順④の矢印キーに役立つショートカットキーの詳細を知りたい方は、以下の記事の6・7をご参照ください。
Excel(エクセル)のデータ入力に役立つショートカットキー31選

【参考】テーブルを参照した場合のMEDIAN関数の数式

手順④でテーブルの範囲を参照した場合、数式の表記が「構造化参照」に変わります。

構造化参照のMEDIAN関数の数式例

上記のMEDIANの数式で参照したセル範囲は「[金額]」となっており、テーブルの「金額」列のすべてのセル(見出し除く)を参照している意味となります。
角カッコ([])の中がテーブルの列名。

テーブルの構造化参照の詳細を知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
【Excel基本】数式の参照セルを分かりやすくできる「名前」と「構造化参照」とは

【応用】MEDIAN関数は離れたセルも中央値の集計が可能

MEDIANは連続するセル範囲を対象に中央値を集計することが実務上多いですが、離れているセルも集計できます。

たとえば、商品名が「バナナ」の「金額」のみで中央値を集計するとした場合は次のように指定します。

離れたセルを対象にしたMEDIAN関数の数式例

この場合、数式上は「G2,G11」と表示されます。

ざっくり言えば「G2セルとG11セル」という意味です。

なお、コンマ(,)を都度入力しても良いですが、「Ctrl」キーを押しながらマウスで計算対象のセルをクリックするだけで自動的にコンマ(,)も入力されるので、こちらの方法をおすすめします。
コンマ(,)の場合は引数を「数値1」、「数値2」…と増やす意味となる(複数の連続するセル範囲を指定することも可能)。

サンプルファイルで練習しよう!

可能であれば、以下のサンプルファイルをダウンロードして、実際に操作練習をしてみてください。

サンプルファイル_ワークシート関数_MEDIAN.xlsx

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(上記リンクから登録フォームへ遷移します)

ブックを開いたら、次の手順を実施してください。(今までの解説のまとめです)

  1. 数式を挿入するセルを選択
    ※今回はG12セル
  2. 「=me」等を入力
  3. サジェストから「MEDIAN」を選択し、「Tab」キーで確定
  4. 集計対象のセル範囲を選択
    ※今回はG2~G11セル
  5. 「Enter」キーで確定

本記事の解説と同じ結果になればOKです!

さいごに

いかがでしたでしょうか?

MEDIANは複数のセル範囲の数値から中央値を自動で集計できます。

データ全体の代表値を把握するために覚えておくと便利ですね。

なお、MEDIAN以外にもExcelでのデータ集計の各種テクニックを拙著で解説していますので、こちらも参考にしてみてください。


ご参考になれば幸いですm(_ _)m

森田森田

MEDIANを覚えたら、同じく代表値の把握に役立つ関数をセットで覚えておくと良いですね。
具体的には、平均値を計算できる「AVERAGE」と最頻値を計算できる「MODE」です。
その他、別の観点でデータ全体の傾向を把握するためにも、合計値の「SUM」、個数の「COUNTA」、平均値の「AVERAGE」、最大値の「MAX」、最小値の「MIN」等も覚えておきましょう!