表の最下行での集計に役立つ基本機能3選
AさんAさん

元データが少ない場合も集計表は絶対作らないといけないですか?
ちょっとそこまでする必要もないかなと思うこともあって・・・。

森田森田

その場合は、無理に集計表を作らず、元データの表の中で集計してもOKです!
今回は元データの表の中の集計に役立つ3つの機能について解説していきますね。

Excelステップ講座

シンプルな集計で済む場合は元データの表の最下行で集計してもOK

集計の基本は、元データの表とは別シートに集計用の表(=集計表)をつくることです。

しかし、元データのレコード数が少なく、集計したいこともシンプルであれば、元データの表の中で集計してもOKです。

その場合、表の最後の行(=最下行)で集計すると良いでしょう。

今回は関数以外の、最下行の集計に役立つ3つの基本機能をご紹介します。

【機能1】テーブル

1つ目の機能は「テーブル」です。
この機能が以降の機能を使う上でも大前提となります。

よって、事前に以下の手順で任意の表をテーブル化しておきましょう。

  1. テーブル化したい表のいずれかのセルを選択
  2. リボン「ホーム」タブをクリック
  3. 「テーブルとして書式設定」をクリック
  4. 任意のテーブルスタイルを選択
  5. OK」をクリック
参考記事

テーブルの詳細を知りたい方は下記記事をご参照ください。

【機能2】テーブルスタイルオプションの「集計行」

2つ目の機能は「集計行」です。
表をテーブルにしておくことで、この機能を活用することが可能になります。

集計行はマウス操作でチェックをONにするのみで、簡単にテーブルの最下行で集計できます。

なお、集計行の表示手順は以下の通りです。

  1. 集計行を表示したいテーブルのいずれかのセルを選択
  2. リボン「テーブルデザイン」タブをクリック
  3. 「集計行」のチェックをON
参考記事

集計行の詳細を知りたい方は下記記事をご参照ください。

【機能3】スライサー

3つ目の機能は「スライサー」です。

この機能は、テーブルのフィルター操作をより楽に速くでき、かつ今どんな条件で絞り込んでいるかも可視化することが可能です。

このスライサーは集計行と相性が良く、フィルター操作で表示したレコードに合わせて集計結果を変えることが自由自在に行えます。
集計行で集計結果が表示されたセルにはSUBTOTALの関数が自動でセットされる仕様のため。

なお、スライサーの設定手順は以下の通りです。

  1. スライサーを設定したいテーブルのいずれかのセルを選択
  2. リボン「挿入」タブをクリック
  3. 「スライサー」をクリック
  4. 任意のフィールド(列名)のチェックをON
  5. OK」をクリック
  6. スライサーを任意の場所へ移動
  7. 任意のアイテム(データ名)をクリック
参考記事

スライサーの詳細を知りたい方は下記記事をご参照ください。

【参考】スライサーを使う機会が多いなら、ピボットテーブルで集計表を作成しよう

スライサーでフィルター条件を切り替えることが多い場合、ピボットテーブルでの集計が適している可能性は高いです。

ケースによって、ピボットテーブルの方を使うことも検討しましょう。

参考記事

ピボットテーブルの詳細を知りたい方は下記記事をご参照ください。

さいごに

いかがでしたでしょうか?

基本は、テーブル+集計行でサクッと集計することが可能です。

そして、必要に応じてスライサーで条件付きの集計を行えば、実務で役立つ機会は多いと思います。

なお、Excelでのデータ集計の各種テクニックは、私の拙著でも体系的に解説していますので、こちらも参考にしてみてください。

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ご参考になれば幸いですm(_ _)m

森田森田

関数を使わずとも、マウス操作中心で集計できるのは楽ちんですね。
ちなみに、テーブルではない普通の表だと、関数を使わざるを得ません。

よって、原則として、元データはテーブルにすることをおすすめします。