
年齢や社歴を調べたいケースはビジネス上よくありますね。
そんな場合、単純に日単位で期間を調べるには、日付の入ったセル同士を除算すれば出ますが、年数や月数などを調べるには現実的ではありません。
Excelの「数式」タブにはありませんが、数式バーに直接打ち込むことで使用できるDATEDIF関数だと、このような期間の計算に効果的です。
今回はDATEDIF関数で2つの日付間の年数・月数・日数を調べる方法について解説していきます。
DATEDIF関数の基本構成
DATEDIF(開始日,終了日,単位)
開始日
期間の開始日を指定します。
終了日
期間の終了日を指定します。
開始日よりも日付が古いものはエラーとなります。
単位
戻り値の種類を指定します。必ず"[ダブルクォーテーション]で戻り値を挟みましょう。
本記事下部にまとめていますのでご参照ください。
使用例
今回はシンプルに社歴を調べたいとします。
「開始日」は入社日である2006/4/1、「終了日」は本日日付の2014/7/22とします。
DATEDIF関数はこの2つの日付間の期間を年数・月数・日数などで任意のものを表示することが可能です。
順番に見ていきましょう。
年数
「単位」を"Y"に指定することで年数で調べることが可能です。
今回では「8」が返ります。
D3セルの返り値の「年」の部分は表示形式で追加しています。
表示形式に関しては以下記事を参考にしてください。
Exceのセル書式設定「表示形式」のおすすめユーザー定義【数値編】 | Excelを制する者は人生を制す ~No Excel No Life~
月数
「単位」を"M"に指定することで年数で調べることが可能です。
今回では「99」が返ります。
D6セルの返り値の「ヶ月」の部分は表示形式で追加しています。
日数
「単位」を"D"に指定することで年数で調べることが可能です。
今回では「3034」が返ります。
D9セルの返り値の「日」の部分は表示形式で追加しています。
年未満の月数
「単位」を"YM"に指定することで年数で調べることが可能です。
今回では「3」が返ります。
D12セルの返り値の「ヶ月」の部分は表示形式で追加しています。
年未満の日数
「単位」を"YD"に指定することで年数で調べることが可能です。
今回では「112」が返ります。
D15セルの返り値の「日」の部分は表示形式で追加しています。
月未満の日数
「単位」を"MD"に指定することで年数で調べることが可能です。
今回では「21」が返ります。
D18セルの返り値の「日」の部分は表示形式で追加しています。
【参考】1つのセルに年数・月数・日数を表現する方法
上記で説明した「単位」を年数・月数・日数にそれぞれしたDATEDIF関数の3つとそれぞれの単位を説明するための文字列"年"、"ヶ月"、"日"を「&」[アンパサンド]でつなげてあげます。
結果、I3セルには「8年3ヶ月21日」という返り値が表示されました。
DATEDIF関数「単位」まとめ
「単位」の戻り値の種類 | 表示される期間 |
---|---|
Y | 年数 |
M | 月数 |
D | 日数 |
YM | 年未満の月数 |
YD | 年未満の日数 |
MD | 月未満の日数 |
まとめ
DATEDIF関数はまさに「知る人ぞ知る」といった関数です。
書籍やネットで能動的に調べない限りは存在および使い方が分かりにくいものですが、けっこう使える頻度は高いのでぜひこの機会に覚えてみてくださいね!