Excelのグラフはつくりこむと様々なものが作成可能です。
代表的なグラフとしては折れ線グラフですね。
これを応用してランキングチャートも作成可能ですよ!
ランキングチャートとは、ある項目の一定期間内の順位の変動をグラフ化したものです。
今回はExcel2010でランキングチャートを作成する方法について解説していきます。
ランキングチャート作成の61ステップ
前提
最初に予めランキングチャートのもととなる表を用意しておきましょう。
最低限必要な要素は下記の通りです。
- 項目名(行) :商品(サービス)名や問合せ内容など
- 期間(列) :月・週などの日付データが一般的
- 順位(データ):上記2点のそれぞれの順位
なお、チャートに起こす期間中に全項目が表示されるもので作成しましょう。
たとえば全100項目あって、上位30位だけのものをつくるとなると項目が期間ごとに変動する可能性が高いため、見栄えが悪く分析に使いにくいです。
ランキングチャート作成手順
1. 前提となる表を用意
2. 表全体を範囲指定
3. 「挿入タブ」をクリック
4. 「折れ線」をクリック
5. 「マーカー付き折れ線」をクリック
2.の手順では見出しや項目名もすべて選択します。
ワークシート上にマーカー付き折れ線グラフが追加されました。
6. グラフを任意の位置・大きさに調整
7. 「縦(値)軸」の上でマウス右クリック
8. 「軸の書式設定」をクリック
「軸の書式設定」ダイアログが表示されます。
9. 最小値を「0」、最大値を「6」に変更
10. [軸を反転する]にチェック
11. [目盛の種類]、[補助目盛の種類]、[軸ラベル]はすべて「なし」を選択
12. [横軸との交点]は「軸の最大値」を選択
13. 「閉じる」をクリック
9.の手順の最大値は項目名の数+1です。(今回は5項目のため、最大値を「6」に設定)
ここまででランキングチャートの基本型ができました。
次にグラフ内に項目名を入れていくための設定を行います。
14. ダミー用のデータを入力(各項目の値は「0」にしておく)
15. 項目名とダミー用データをそれぞれプラス1行分コピー
15.の手順は9.の手順で設定したデータ数とそろえるための措置です。
16. グラフを選択
17. 「ホーム」タブをクリック
18. 「貼り付け」をクリック
19. 「形式を選択して貼り付け」をクリック
「形式を選択して貼り付け」ダイアログが表示されます。
20. [先頭行を系列名として使用する]のチェックを外す
21. 「OK」をクリック
ワークシートに戻ります。
22. ダミーのデータ系列の上でマウス右クリック
23. 「系列グラフの種類の変更」をクリック
「グラフの種類の変更」ダイアログが表示されます。
24. 「横棒」をクリック
25. 「集合横棒」をクリック
26. 「OK」をクリック
ワークシートに戻ります。
27. グラフツール「レイアウト」タブをクリック
28. 「軸」をクリック
29. 「第2縦軸」をクリック
30. 「規定の軸を表示」をクリック
ダミーデータの系列が横棒に変わりました。
31. 第2縦軸の項目名の上でマウス右クリック
32. 「軸の書式設定」をクリック
「軸の書式設定」ダイアログが表示されます。
33. [軸を反転する]にチェック
34. [目盛の種類]、[補助目盛の種類]は両方「なし」を選択
35. [軸ラベル]は「下端/左端」を選択
36. 「閉じる」をクリック
ワークシートに戻ります。
37. 横棒グラフの上でマウス右クリック
38. 「データ系列の書式設定」をクリック
「データ系列の書式設定」ダイアログが表示されます。
39. 「塗りつぶし」をクリック
40. [塗りつぶしなし]を選択
41. 「閉じる」をクリック
ワークシートに戻ります。
グラフの余分なところを削除していきます。
42. 「縦(値)軸」を選択の上「Delete」
43. 「凡例」を選択の上「Delete」
44. 「第2軸横(値)軸」を選択の上「Delete」
ここまででグラフ内に項目名が表示されるようになりました。
表の中のダミー用データの列を非表示にしてしまうと、この項目名も非表示になりますので注意しましょう。
最後に折れ線のマーカー部分に順位を表示できるように設定していきます。
45. 任意のデータ系列(折れ線)の上でマウス右クリック
46. 「データラベルの追加」をクリック
47. 任意のデータラベルの上でマウス右クリック
48. 「データラベルの書式設定」をクリック
「データラベルの書式設定」ダイアログが表示されます。
49. 「ラベルの位置」は[中央]を選択
50. 「閉じる」をクリック
ワークシートに戻ります。
51. 任意のデータ系列(折れ線)の上でマウス右クリック
52. 「データ系列の書式設定」をクリック
「データ系列の書式設定」ダイアログが表示されます。
53. 「マーカーのオプション」をクリック
54. 「組み込み」を選択
55. [種類]は任意の形状を選択
56. [サイズ]を任意の大きさに調整
55.の手順でのおすすめは「●」です。(データラベルの順位が見やすければなんでも良いですが)
56.の手順ではデータラベルのフォントサイズがデフォルトのままであれば、ここは14ポイントで良いです。
57. 「マーカーの塗りつぶし」をクリック
58. [塗りつぶし(単色)]を選択
59. [塗りつぶしの色]は「白」を選択
60. 「閉じる」をクリック
これでマーカーに順位が表示されるようになりました!
61. 45~60の手順をデータ数分繰り返す
すべてのデータ分設定できれば綺麗なランキングチャートの完成です!
お疲れ様でしたm(_ _)m
まとめ
ランキングチャートは手順が多くて大変ですが一度設定さえしてしまえれば、あとは表の中の順位部分を更新していくだけでOKです。
順位が重要な要素を占める内容を報告するレポート類を作成するなどの場合に活躍するテクニックなので参考にしてみてください。