COUNT関数で任意の範囲の中の数値の個数をカウントする方法

COUNT関数で任意の範囲の中の数値の個数をカウントする方法

前回COUNTIF関数の検索テクニックについて解説しました。

COUNTIF関数で覚えておくと捗る検索テクニック | Excelを制する者は人生を制す ~No Excel No Life~

COUNT系の関数は正直COUNTIF関数を覚えておくとかなり応用が効くので、工夫すればあらゆる場面で活用することが可能です。

しかし、もう一歩効率的にデータの個数をカウントするためには状況に応じて他のCOUNT系関数を使いこなすことも重要です。

そんなCOUNT系の関数の中でデータ種類が「数値」のもののカウントに特化しているのがCOUNT関数です。

今回はCOUNT関数で任意の範囲の中の数値の個数をカウントする方法について解説していきます。

COUNT関数の基本構成

COUNT(値1,[値2],…)

値1

数値の個数をカウントする対象のセル範囲を指定します。

この部分は単一のセル(例:A4)でも複数セル範囲(A4:A5)でも良いです。

値2以降

この部分は必要がある場合のみの任意の項目です。

カウント対象が不連続の場合に”,”[カンマ]で区切って指定します。

値3、値4のように”,”[カンマ]でどんどん追加することが可能です。

使用例

今回のサンプルデータは前回同様管理人の2014年3月の体重および体脂肪率です。(無駄に実際のデータです)

この中で行ごとの数値の個数を求めていきます。

数値の個数をカウントする対象が連続データ

COUNT関数①

オーソドックスなパターンとして、対象が連続したデータの場合ですね。

上図でいえば「体重」はB5:AF5、「体脂肪率」はB6:AF6がそれぞれ数値の個数をカウントする対象となります。

各範囲の中から数値の個数がAG列のCOUNT関数を入力したセルに返ります。

今回は1ヶ月分のデータなので暦の日数分のデータの個数になっていればOKです。

なお、あくまでも「数値」のみしかカウントできませんので、ブランクや文字列のデータは個数としてカウントされません。

COUNT関数③

上図で試しにAA5・AB5セルの2箇所数値を消去したところ、AG5セルは"31"から"29"になりました。(マイナス2)

このようにデータの抜け落ちや誤って消去した場合はカウントされていない場合がありますので注意しましょう。

また、たとえ数値のデータといえども表示形式が文字列になっていたり、数値の頭に'[アポストロフィ]が入っている場合は数値とみなされずカウントされませんのでご注意ください。

数値の個数をカウントする対象が不連続のデータ

COUNT関数②

他のSUM関数やAVERAGE関数と同様に不連続のデータもカウントすることができます。

たとえば、1週目と2週目のデータだけを選択したいというような場合、上図のように2つの対象範囲をCOUNT関数内で指定し、それぞれの対象範囲の間に”,”[カンマ]を入力してあげます。

私は、COUNT関数の範囲のひとつめ(値1)を選択し終えたら、[Ctrl]キーを押しながら、値2以降の対象範囲をマウスでドラッグして指定しています。

「オートSUM」ボタンの使い方

SUM関数と同様に「オートSUM」ボタンを活用してCOUNT関数を呼び出すことも可能です。

COUNT関数④

  1. 数値の個数を表示したいセルを選択
  2. 「数式」タブをクリック
  3. 「オートSUM」ボタンの「▼」マークをクリック
  4. 「数値の個数」をクリック

セルに直接記述するのに慣れないうちはこの方法が簡単ですね。

まとめ

Excelは表計算ソフトで数値を中心に扱うことを想定されており、COUNT系の関数の中でも数値に特化したCOUNT関数は設計者からみて使用頻度が高いとみなされるのは当然の流れですね。

だから、オートSUMボタンやステータスバーの一項目として組み込まれているわけです。

実際、COUNT関数はデータの個数をカウントできたことで数値の入力の過不足チェックに使用できたり、統計上の根拠となるデータ数を自動で数えたりなど、活躍場面は多いです。

まだCOUNT系の関数は他にも種類がありますので、どの場面でどのCOUNT方法が効率的なのか、COUNTIF関数を中心に覚えておくのがおすすめです。