ピボットテーブルの元になるテーブル/範囲を後から変更する方法(データソースの変更)[ピボットテーブル基礎]
AさんAさん

ピボットテーブルで集計しているんですが、元データ側にデータ追加したのに集計が反映されないです。。

これはなぜなんでしょうかね?

森田森田

ピボットテーブルの元データ(データソース)として指定している範囲外にデータが追加された可能性がありますね。

この場合、ピボットテーブルの「データソースの変更」を使えば良いです!

では、詳細を解説していきますね。

はじめに

本題に入る前に、この記事がおすすめな方を挙げてみます。

  • Excelでデータの集計・分析作業を行うことが多い方
  • ピボットテーブルを実務で使う機会がある方
  • ピボットテーブルのデータソースを後から変更したい方

前提条件

この記事はピボットテーブルの概要を理解していることが前提です。
→まず、以下の記事で概要を把握することをおすすめします。

後からピボットテーブルの元データを変更したい場合に「データソースの変更」が有効

ピボットテーブルは挿入する際に、元データ(データソース)となるテーブルまたはセル範囲を指定しますが、実務では後からこれを変更したいケースがあります。

特に、セル範囲を指定した場合、ピボットテーブル挿入時に指定した範囲を超えて元データ側へレコードが追加されると、最悪の場合は集計漏れが起こります。

こうした場合は、ピボットテーブルの「データソースの変更」が有効です。

これで、ピボットテーブルのデータソースを後から変更することが可能となります。

では、ピボットテーブルのデータソースの変更手順を確認していきましょう。

ピボットテーブルのデータソースの変更手順

今回の前提として、すでにピボットテーブルの集計条件がセットされた状態からスタートします。

ピボットテーブルのデータソースの変更は、以下の2ステップとなります。

STEP1】「ピボットテーブルのデータソースの変更」ダイアログを起動

まず、ピボットテーブルレポート上のいずれかのセルを選択(①)した状態で、リボン「ピボットテーブル分析」タブをクリック(②)し、「データソースの変更」をクリック(③)します。

STEP2】任意のテーブル/範囲を指定

「ピボットテーブルのデータソースの変更」ダイアログが起動します。

あとは任意のテーブルまたはセル範囲を指定(④)し、OK」をクリック(⑤)すれば完了です。

今回は「注文テーブル!$A$1:$H$21」だったセル範囲を「注文テーブル!$A$1:$H$22」へ変更しました。

手順④は該当のセル範囲/テーブルをドラッグ操作で選択すればOKです。

任意のテーブル/範囲で集計されていればOK

今回は設定した通り、「注文テーブル!$A$1:$H$22」のセル範囲で集計することができました!

【参考】ピボットテーブルのデータソースは「テーブル」が無難

上記でお伝えした通り、ピボットテーブルのデータソースをセル範囲にしている場合、最悪集計漏れが起こってしまうリスクがあります。

なので、特に制約がなければ、ピボットテーブルのデータソースは原則テーブルを指定しましょう。

テーブルなら、ピボットテーブル挿入以降にいくらレコードを追加しても、ピボットテーブルのデータソースの範囲も連動して拡張されるため、集計漏れを未然に防ぐことが可能です。

サンプルファイルで練習しよう!

可能であれば、以下のサンプルファイルをダウンロードして、実際に操作練習をしてみてください。

サンプルファイル_ピボットテーブル_データソースの変更.xlsx

※サンプルファイルのダウンロードには無料メルマガに登録いただく必要があります。
(上記リンクから登録フォームへ遷移します)

ファイルを開いたら、次の手順を実施してください。(今までの解説のまとめです)

  1. ピボットテーブルレポート上のいずれかのセルを選択
  2. リボン「ピボットテーブル分析」タブをクリック
  3. 「データソースの変更」をクリック
  4. 任意のテーブルまたはセル範囲を指定
    ※今回は「注文テーブル!$A$1:$H$22」を指定
  5. OK」をクリック

本記事の解説と同じ結果になればOKです!

さいごに

いかがでしたでしょうか?

「データソースの変更」はピボットテーブルの基本テクニックのひとつです。

後からピボットテーブルの元データを指定し直す機会はけっこうありますので、覚えておくことをおすすめします。

なお、ピボットテーブルの各種テクニックは、私の拙著でも体系的に解説していますので、こちらも参考にしてみてください。

ご参考になれば幸いですm(_ _)m

森田森田

ピボットテーブルは便利ですが、本当に集計漏れだけは怖いものです。

万が一に備え、ピボットテーブルの元データをいつでも変更できるように、本記事のテクニックをぜひこの機会に覚えてください。