【エクセル中級者向け】IF関数を使う中で実際に困った「あるある」事例5選
AさんAさん

IF関数にだいぶ慣れてきました!IF関数はほんとうに便利ですねー。
ただ、慣れてくると、もっといろいろな条件を盛り込んだ数式にしたいんですが、どうしたら良いか検討つかないです。。

森田森田

Aさんも基本的なIF関数の使い方はだいぶ慣れてきたみたいですね!
IF関数はいろいろな条件を判断するために、条件分岐を増やしたり、ひとつひとつの条件を「〇かつ□」のような、もっと高度な条件式にすることができますよ!
つまり、「頭で都度判断して入力する」ことなく、関数のみで自動化できるかもしれないということです。
そう考えるとワクワクしませんか?

AさんAさん

えっ、それはすごいです!!!
まさに「関数で実現できたらいいなー。。」と思っていたことかもしれませんっ!
ぜひ、対応方法を教えてくださいっ!!!

森田森田

わかりました(笑)
今回は、私の実務経験の中で実際に困ったIF関数の「あるある」5ケースについてご紹介していきますね。

はじめに

本題に入る前に、この記事がおすすめな人を挙げてみます。

  • 条件に応じて入力内容が変わる作業が多い人
  • エクセルを扱う機会がある人
  • 事務職を目指している人

ちなみに、最低限「IF関数の基礎」を把握している想定での記事となります。
※自信がない方はこちらの記事で学んでください。
【エクセル初心者向け】データの条件分岐を自動化してストレスフリー!IF関数の使い方

【CASE1】IF関数の条件分岐を増やしたい!

IF関数は単独で使うと条件分岐が「真の場合」と「偽の場合」の最大2つのみです。

フローチャートにすると以下のようなイメージですね。

しかし、実際ビジネスでは2つの条件分岐で済むケースはなかなかないですね。

たとえば、「テストの成績に応じて5クラスに振り分けをしたい」といったような場合です。

この場合、どうすれば良いのでしょうか?

結論から言うと、IF関数の中にIF関数を入れてあげれば良いです。

こちらの解決方法の詳細は下記の記事をご覧ください。↓

【CASE2】IF関数だけで記述した複数の条件分岐の数式は読みにくい。。

たとえば、「テストの成績に応じて5クラスに振り分けをしたい」といったような場合は、5つの条件分岐が必要なため、IF関数を4つ入れることになるので以下のような数式になりますね。

4つのIF関数がネストされているため、IF関数や”()”[カッコ]の数が多くて数式が若干読みにくいです。

こちらをすっきりさせるには、Excel2016から登場したIFS関数が最適ですよ。

こちらの解決方法の詳細は下記の記事をご覧ください。↓

【CASE3】IF関数の条件分岐をAND条件で判定したい!

IF関数の条件分岐(引数「論理式」の部分)は通常1つの条件で判定しますが、これを2つ以上のAND条件(○かつ□)にしたいということですね。

たとえば、何らかの試験に合格する基準が複数ある場合などが例として挙げられます。

上記の例では、学科と実技の2つの試験それぞれで合格点以上を取ることが合格(つまりはIF関数でいう”TRUE”)となりますね。

このように、条件分岐を行なう条件(引数「論理式」)が複雑になるだけで、あとは普通のIF関数と同じです。

こちらの解決方法の詳細は下記の記事をご覧ください。↓

【CASE4】IF関数の条件分岐をOR条件で判定したい!

IF関数の条件分岐(引数「論理式」の部分)は通常1つの条件で判定しますが、これを2つの以上のOR条件(○または□)にしたいということですね。

たとえば、曜日の中で休日を判定したい場合などが例として挙げられます。

上記の例では、土日のいずれかに該当する場合に休日(つまりはIF関数でいう”TRUE”)となりますね。

このように、条件分岐を行なう条件(引数「論理式」)が複雑になるだけで、あとは普通のIF関数と同じです。

こちらの解決方法の詳細は下記の記事をご覧ください。↓

【CASE5】数式・関数でエラー表示になってしまう!

たとえば、次のような単純な掛け算でも、数値ではない”-“などの文字列が入るだけで数式・関数はエラー表示になってしまうことがあります。

エラー表示は、数式や関数の入力間違いや参照誤りを気づかせてくれるアラート機能なので、基本的にはユーザーが不具合を認識するためになくてはならない便利な機能です。

しかし、単に数式や関数の計算対象に設定していたセルが未入力であっただけでもエラー表示になってしまうという、おせっかい機能になってしまうケースもあります。

こういった場合に、エラー表示をそのままにしておくと見栄えが悪いですし、そのエラー状態のセルを参照している他のセルの数式・関数の結果も連動してエラーになってしまいます。

こちらの解決方法の詳細は下記の記事をご覧ください。↓

その他、基本的なエラー対応も必要!

上記は特定の状況で起こり得るIF関数のよくある困りごとでしたが、それ以外の基本的な部分の漏れや誤りで関数の結果がエラーになることも多いです。

だいたいの原因は、数式の入力ルールから外れていたり、IF関数の意図しないデータを指定している、などのちょっとしたことですね。

この部分は、別記事で詳しくまとめる予定です。

さいごに

IF関数を使い込むと、上記のケースに遭遇する可能性が高くなります。

複数の関数の組み合わせが発生するため、慣れるまではかなり反復練習が必要ですが、上記はプログラミングにも共通する条件分岐の概念なので、しっかりと覚えましょう。

私の実務経験をもとにIF関数の困りごとを分かりやすくまとめましたので、きっとあなたのお役にも立てるはずです。

上記の各種IF関数のテクニックは私の書籍でも紹介しているので、こちらもご参考にしていただければと思います。

▼IF関数を基本から応用まで体系的に学びたい方向け

▼IF関数の応用テクニックに加えて、その他VLOOKUP関数なども学びたい方向け

ご参考になれば幸いですm(_ _)m

森田森田

上記以外にIF関数の困りごとがあれば、コメントフォームでご連絡くださいね。
場合によっては、あるある事例に加えて、より一層充実した記事にしていきたいと思っています。