

「開始日」・「終了日」の2列から、期間内の日数を計算したいです。
Power Queryエディター上で日付の計算を行う場合、どうしたら良いですか?

その場合、Power Queryエディター上の「日数の減算」コマンドを使えば良いですよ!
では、詳細を解説していきますね。
はじめに
この記事はパワークエリの概要を把握していることが前提です。
パワークエリの概要については、以下の記事をご参照ください。
この記事は、Excelでパワークエリ(Power Query)を使いたい方向けに、パワークエリの活用ノウハウをExcel本著者が解説。パワークエリの使用イメージ・できること・クエリの新規作成ステップ等を網羅。豊富な図解を用意しています。
「日数の減算」の使いどころ
「日数の減算」コマンドは、クエリの新規作成ステップのうち、STEP2の「取得データを整形/加工(Transform)」に該当する機能です。
機能自体は、ワークシート上の関数の「DAYS」と似ています。
DAYSの詳細は、別記事にまとめる予定。
クエリ内の一連の整形作業の中で、2つの日付列の期間を日数で計算したい場合に「日数の減算」コマンドを使いましょう。
「日数の減算」コマンドを活用することで、開始日から終了日までの日数を計算できます。
使用イメージ
「開始日」・「終了日」列から日数を計算する新しい列を追加したイメージが以下です。
Power Queryエディター上で日数を計算するステップを登録できました。
「日数の減算」コマンドの場合、デフォルトのステップ名は「挿入された日付の減算」になる(クエリ内で2つ目以降の「挿入された日付の減算」ステップは連番が付加)。
後は、クエリ新規作成ステップのSTEP2で必要な他ステップを登録したら、STEP3を行いましょう。
これにより、クエリに記録した「日数の減算」コマンドのステップを自動化できます。
「日数の減算」コマンドのステップ登録後、計算対象の列名を変更すると、クエリ更新時にエラーになるため注意(対処法は、後述の「登録したステップの変更手順」を参照)。
クエリの新規作成ステップのSTEP2に役立つ各種コマンドの詳細は「パワークエリ(Power Query)の記事一覧」を、STEP3の手順はパワークエリの概要記事をご参照ください。
パワークエリ(Power Query)に関してのコンテンツです。
この記事は、Excelでパワークエリ(Power Query)を使いたい方向けに、パワークエリの活用ノウハウをExcel本著者が解説。パワークエリの使用イメージ・できること・クエリの新規作成ステップ等を網羅。豊富な図解を用意しています。
ステップ登録手順
「日数の減算」コマンドのステップを登録したい場合、以下の手順となります。
- 計算対象の日付列を2列選択
※今回は「終了日」・「開始日」列 - リボン「列の追加」タブをクリック
- 「日付」をクリック
- 「日数の減算」をクリック
手順①で選択した列のデータ型が「日付」・「日付/時刻」・「日付/時刻/タイムゾーン」以外の場合、手順③以降は非活性となる。
手順①で2列の日付列を選択した場合以外は、手順④は非活性となる。
手順①は、終了日→開始日の順に選択が必要(1列目-2列目で計算される)。
登録したステップの変更手順
「日数の減算」コマンドで登録したステップを後から変更する場合、以下の手順が異なります。
- 「挿入された日付の減算」ステップの歯車マークをクリック
- M関数のDuration.Days内で任意の日付列へ修正
- 「OK」をクリック
手順①のステップ名は、「日数の減算」コマンドのデフォルトの名前(自身でリネームしている場合は別表記)。
手順①はステップ名をダブルクリックでもOK。
手順①で起動した「カスタム列」ダイアログは、ステップに設定した内容がセットされた状態。
カスタム列の詳細は、以下の記事をご参照ください。
はじめに この記事はパワークエリの概要を把握していることが前提です。 参考記事 パワークエリの概要については、以下の記事をご参照ください。 「カスタム列」の使いどころ 「カスタム列」コマンドは、クエリの新規作成ステップの …
サンプルファイルで練習しよう!
可能であれば、以下のサンプルファイルをダウンロードして、実際に操作練習をしてみてください。
サンプルファイル_PowerQueryデータ整形_日数の減算.xlsx
サンプルファイルのダウンロードには無料メルマガに登録いただく必要があります(上記リンクから登録フォームへ遷移します)。
ブックを開いたら、「タスクリスト」クエリを編集(Power Queryエディター起動)し、次の手順を実施してください(今までの解説のまとめです)。
ブック起動時、「セキュリティの警告」メッセージが表示された場合は「コンテンツの有効化」をクリック。
- 計算対象の日付列を2列選択
※今回は「終了日」・「開始日」列 - リボン「列の追加」タブをクリック
- 「日付」をクリック
- 「日数の減算」をクリック
本記事の解説と同じ結果になればOKです!
さいごに
いかがでしたでしょうか?
「日数の減算」コマンドを活用することで、開始日から終了日までの日数を計算できます。
既存の日付列から期間を計算した新しい列に追加することで、条件別の期間の集計等ができるようになりますよ!
なお、パワークエリの各種テクニックは、私の拙著でも体系的に解説していますので、こちらも参考にしてみてください。
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ご参考になれば幸いですm(_ _)m

「日数の減算」コマンドに慣れたら、他の日付列の計算に役立つコマンドやM関数もセットで覚えることをおすすめします。
具体的には、日付列から任意の要素を取得できる「年」・「月」・「日」・「曜日名」コマンドや、年/月/日の整数を示す複数列から日付列を作成できるM関数の「#date」です。
M関数はカスタム列からセットできますが、応用的な日付計算を行う場合に役立つため、パワークエリに慣れてきたらチャレンジしてみてください!