自由にジャンプやショートカットを作成できるハイパーリンク機能は便利ですよね。
ただ、ハイパーリンク機能では、リンク先を設定しなければならない数が増えると、その作業が面倒です(;^_^A
そんな場合はHYPERLINK関数を使うと効率化できますよ(#^^#)
HYPERLINK関数の基本構成
HYPERLINK(リンク先,[別名])
以下、各引数の内容です。
リンク先
リンク先にしたいドキュメントのパスとファイル名を指定します。
この引数には、ドキュメント内の特定の位置 (特定のセルや名前付き範囲など) や、Word文書のブックマークを指定することができます。
パスには、ハードディスクドライブに格納されているファイルのパス、サーバー上の UNC (汎用名前付け規則) パス (Windows 版 Microsoft Excel を使用している場合)、またはインターネットやイントラネットの URL (Uniform Resource Locator) パスを指定することができます。
Excel Online の HYPERLINK 関数は、Web アドレス (URL) でのみ利用できます。リンク先には、文字列を二重引用符で囲んで指定するか、リンクが設定されているセルへの参照を文字列として指定することができます。
この引数に指定されたジャンプ先が存在しないか、そのジャンプ先に移動できない場合は、そのセルをクリックするとエラーが発生します。
[別名]
この引数は省略可能です。
ハイパーリンクのセルに表示する文字列または数値を指定でき、青色で下線が付けられて表示されます。
この引数を省略すると、セルにはリンク先で指定した文字列が表示されます。
HYPERLINK関数の使い方
今回のサンプルは同じブック内に、月内の日を集計する「サマリ」シートと、MMDD形式の月内の日別シートが暦日分あり、「サマリ」シートの各日のセルから該当日のシートのB4セルにジャンプしたいとします。
関数の記述方法
「0501」シートのB4セルへジャンプさせる場合を例に挙げて解説しますね。
まず、「サマリ」シートの4行目が5/1のデータなので、A4セルにHYPERLINK関数を記述する必要があります。
引数「リンク先」
このHYPERLINK関数の引数「リンク先」はジャンプ先の「0501」シートのB4セルを特定するために文字列形式で入力する必要があります。
つまり、「”[【サンプル】勤怠管理表.xlsx]0501!B4″」の部分ですね。
文字列にするためにダブルクォーテーション[“”]で囲っており、その中身の構成は、ブック名+シート名+セル名です。
それぞれの入力ルールは以下の通りです。
- ブック名:拡張子(.xlsxなど)も含めて角カッコ[]で囲う。
- シート名:ブック名の”]”の後に入力し、最後にエクスクラメーション・マーク[!]をつける。
- セル名:シート名の”!”の後に入力。
引数「別名」
今回はTEXT関数でB4セルの”2016/5/1″という値をシート名と同じMMDD形式に変更しています。
TEXT関数については後日別記事で詳細を解説していく予定です。
結果
A4セルがハイパーリンク化されるため、A4セルをクリックすると「0501」シートのB4セルへ無事ジャンプすることができました!
A4セルの数式を編集したい場合は、マウス操作ではジャンプしてしまうため、キーボード操作でA4セルを選択する必要があります。
たとえば、近隣のセルをまず選択した上で「↑」「↓」「←」「→」のキーを活用して選択したり、名前ボックスに”A4″と入力する、などですね。
まとめ
ハイパーリンクはうまく活用すると、ユーザーの使いやすさが向上します。
通常のハイパーリンク機能と合わせてHYPERLINK関数も状況に応じて使いこなせると良いですね。
なお、今回のサンプルのようなブック構成で、月が変わってもジャンプ先が自動的に変わるようにできると、より利便性が上がりますので、そのテクニックは別記事で解説する予定です。
ご参考になれば幸いですm(__)m