前回セルの書式設定のユーザー定義の【日付】に関してのおすすめ設定について触れました。
Exceのセル書式設定「表示形式」のおすすめユーザー定義【日付編】 | Excelを制する者は人生を制す ~No Excel No Life~
今回は、【時刻】に関してのおすすめユーザー定義をご紹介していきます。
[ ](かっこ)関係
通常、時刻はそれぞれの単位で保有する値を超えると次の大きな単位に繰り上がります。
たとえば、61分なら1時間01分のように”分”という単位であれば、00~59分の60パターンの数値しか保有できません。
しかし、[ ](かっこ)で任意の単位でくくると、その単位で保有している以上の数値でも表示することが可能になります。
ちなみに時刻の主な記号は次の頭文字です。
- h:hourの頭文字。「時」を表します。(通常0~23の範囲で表示)
- m:minuteの頭文字。「分」を表します。(通常0~59の範囲で表示)
- s:secondの頭文字。「秒」を表します。(通常0~59の範囲で表示)
なお、mは[ ](かっこ)なしで単独で使用すると日付(month)として判別される可能性があるので表示される内容に注意しましょう。
今回の例題はセル内に”25:00:00″と入力した場合となります。
セル内の表示は日付とセットで表示される仕様のため、”1900/1/1 1:00:00″となってしまいます。
[h]:mm:ss
hを[](かっこ)でくくっているため、下図の通り”25:00:00″と表示されます。
hに[](かっこ)がない場合は日付部分に1加算され、下図の通り”1:00:00″と表示されます。
シリアル値が0の場合、日付上は”1900/1/0″のため、上図の例では”1900/1/1″と日付部分が1加算されていることがわかります。
[m]:ss
mを[](かっこ)でくくっているため、下図の通り”1500:00″と表示されます。
「25時間×60分/時=1500分」ということですね。
[s]
sを[](かっこ)でくくっているため、下図の通り”90000″と表示されます。
「25時間×60分/時×60秒/分=90000秒」ということですね。
単位を文字列で表示
日付と同様に単位となる文字列もセットで表示することができます。
h時mm分
今回は時間と分に単位を表示する設定です。
AM・PMと合わせて表示
時刻にあわせてAMやPMを自動で表示するように設定することも可能です。
h:mm:ss AM/PM
基本パターンです。0:00:00~11:59:59がAM、12:00:00~23:59:59がPMで表示されます。
h:mm:ss A/P
AM・PMはそれぞれ頭文字のみに省略できます。
まとめ
今回もセル内はまったく同じ値にそろえてみました。
時刻は特にセル内に表示される値が入力した値と異なるため、ユーザー定義の設定をしないと混乱しますので良く理解しておくことが重要になります。
参考になれば幸いですm(_ _)m