大量のデータを効率よく確認したり、入力したい場合に有効な「並べ替え」機能は、Excelワークシートをデータベースとして使う際に必須機能ですね。
今回は、その「並べ替え」機能の応用テクニックとして、並び順を自由にカスタマイズする方法を解説していきます。
英数字以外のデータは「並べ替え」の標準メニューでは希望の並び順にできない
「並べ替え」機能は、英数字や日付は並び順がはっきりとしていますが、漢字などが混在するとよく順番が分からなくなってしまいます。
今回のサンプルでは、分かりやすくExcelのリボンのタブ名の一覧があるとします。
希望の並び順
希望の並び順は上記の通り、リボンのタブの左から右の順にデータを並べたいとします。
今回はサンプル自体がタブ1つにつき1データのみなので、このデフォルトの状態がすでに目的達成の状態ですが、一般的な表なら1つの項目につき複数項目があるはずですので、説明を分かりやすくするために簡略化しているものだと思ってください。
要は、「並べ替え」を実行してもデフォルト状態と同じ並びになるような設定にするにはどうしたら良いか、ということをこれから設定していきます。
標準メニューの「昇順」で並び替えた場合
ちなみに、標準の「昇順」で並べ替えると上記のようになります。
ご覧の通りでたらめな順番ですね。
標準メニューの「降順」で並び替えた場合
続いて、「降順」で並べ替えると上記のようになります。
先ほどと同じくでたらめな順番となります。
解決方法
次の4STEPで対応できます。では、順番に見て行きましょうね(^-^)
STEP1:「並べ替え」ダイアログの起動
まずは、並べ替えたいデータ内の任意のセル(もしくは範囲)を選択(①)しましょう。
次に、リボンの「データ」タブをクリック(②)し、「並べ替え」をクリック(③)してください。
STEP2:「ユーザー設定リスト」ダイアログへ遷移
「並べ替え」ダイアログが表示されました。
「最優先されるキー」は並べ替えしたい列を選択(④)します。
ここは、見出し名か列のアルファベットのいずれかになっているので、表記をよく確認の上選択しましょう。
なお、テーブル化(テーブルとして書式設定)しておくと、①で選択していたセルの列が自動的に選択されているのが地味に嬉しいです。
続いて、「並べ替えのキー」を選択(⑤)します。
デフォルトは「値」になっているので、必要に応じて変えましょう。
そして、「順序」はプルダウンから「ユーザー設定リスト」を選択(⑥)してください。
STEP3:「ユーザー設定リスト」のリスト項目を入力・追加
「ユーザー設定リスト」ダイアログが表示されました。
「リストの項目」欄に並び替えたい順番に項目(並べ替えたい列にあるセルの値)を入力(⑦)していきます。
項目の区切りはカンマ[,]で行います。
⑦の入力がすべて終わったら、「追加」をクリック(⑧)してください。
STEP4:「ユーザー設定リスト」の確定
「ユーザー設定リスト」欄に⑦で入力した内容が一覧に追加され、「リストの項目」欄にも項目の並びが表示されますので間違いないか確認(⑨)しましょう。
最後に、問題がなければ「OK」をクリック(⑩)で完了です。
設定内容を確認
ワークシートに戻りますので、並べ替えの設定方法に間違いないかどうか最後に確認しましょう。
無事、B列が希望の並び順になりました(^-^)
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まとめ
「並べ替え」機能はたまーに使いますが、こういう小技を知っていると、わざわざ並べ替えた後に切り取り→ペーストなどの余計な手作業が減りますよ。
ご参考になれば幸いですm(__)m