Excelにはジャンプ機能で指定セルへ一気に表示する機能があります。
しかし、これでは都度ジャンプするセルを指定する手間がかかり頻繁に使うことが想定されている場合に面倒です。
このジャンプ先をあらかじめ設定できる別の機能がExcelには用意されており、それはハイパーリンク機能です。
ハイパーリンクは多機能であり、同一ファイル内のセルだけでなく、Webページや別ファイルをリンク先として設定することも可能です。
今回は、ハイパーリンク機能でワークシート内にWebや他ファイル、ファイル内の別セルとのリンクを設定する方法について解説していきます。
ハイパーリンクできること
最初にハイパーリンク機能で設定できることを以下の通りまとめておきます。
- 同一ブック(ファイル)内の指定したセルへジャンプする
- 別ブック(ファイル)を開き、指定セルへジャンプする
- 別アプリケーションのファイルを開く
- ブラウザを起動し、指定したアドレスのWebページを表示する
- メールソフトを起動し、メッセージ作成画面を表示する
今回の例では、まず4番目のWebページの開き方を中心に解説します。
操作手順
- リンクを張りたいセルに文字列を入力
- 1.のセル上でマウス右クリック
- 「ハイパーリンク」をクリック
1.の文字列はリンク先と関係性がある文字列にするとわかりやすいです。
「ハイパーリンクの編集」ダイアログが表示されます。
4. 「ファイル、Webページ」をクリック
5. リンク先のURLを入力(もしくはペースト)
6. 「OK」をクリック
ワークシート上のハイパーリンクを設置したセルは青字にアンダーラインがついたものに変わります。
このセルをクリックすると、下図のように設定したWebページが表示されます。(今回はマイクロソフト社のOfficeのページを参照)
このときブラウザが起動されますが、自身のPC上で設定しているブラウザが起動されます。(IEとは限りません)
【参考】ハイパーリンクのヒントの設定方法
複数人で扱うファイルでハイパーリンクを設定する際、誰でもわかるようにするためのひとつのテクニックとして、「ハイパーリンクのヒント」という機能があります。
これは、ハイパーリンクのセルにカーソルを合わせた際に任意のメッセージを表示するように設定できる機能です。
「ハイパーリンクの編集」ダイアログをすでに開いている状態から解説します。
- 「ヒント設定」をクリック
- 「ハイパーリンクのヒントの設定」ダイアログ内にメッセージとして表示したい文字列を入力
- 「ハイパーリンクのヒントの設定」ダイアログ内の「OK」をクリック
- 「ハイパーリンクの編集」ダイアログ内の「OK」をクリック
ハイパーリンクが設定されたセルでマウスのカーソルをあわせると、先ほど設定したメッセージが表示されるようになりました!
【参考】同一ファイル内をリンク先に設定したい場合
Webページを表示する例以外にも一番使うであろう同一ファイル内をリンク先に設定する方法も簡単に解説します。
「ハイパーリンクの編集」ダイアログ内の「このドキュメント内」で編集します。
セルのリンク先を設定します。これは「A1」などのセル番地を指定します。
基本的に、ハイパーリンクを設定するセルと同一シートであるとデフォルトでは設定されてしまうため、別シートになる場合やセル番地ではなく定義づけしておいた名前をリンク先にしたい場合は[またはドキュメント内の場所を選択してください]の下から設定しましょう。
リンク先が決定次第「OK」で確定しましょう。
ハイパーリンクを設定したセルをクリックすると、先ほど設定したA1セルへジャンプしました。
まとめ
ハイパーリンクは使い方を工夫するとだいぶ便利になります。
たとえば、Excelでマニュアルをつくった際、目次となるシートを用意しておいて目次の該当部分へジャンプする、などですね。
上記の例はWebページではよく見られるものですが、Excelでもじゅうぶんに再現できるのでアイディア次第ではExcelだとバカにできないものもつくれますね(・∀・)