Excelにおいて、意外と混乱するのが時間の数値。
これは60進法と10進法を相互に切り替える場面で起こります。
60進法・10進法とは?
60進法
時計で表示される形式ですね。「12:15」などです。
六十進法(ろくじっしんほう)とは、60 を底(てい)とし、底およびその冪を基準にして数を表す方法である。
参照元:六十進法 – Wikipedia
10進法
0~9を用いて表示する方法です。
十進法(じっしんほう、じゅっしんほう[1],the decimal system)とは、10 を底(てい)とし、底およびその冪を基準にして数を表す方法である。
参照元:十進法 – Wikipedia
Excelにおける注意事項
たとえば、Excelにおいて、「23:00」と入力した場合。
時間計算機能のついた電卓であれば、10進法に切り替えたとしたら「23.0」と表示されますが、エクセルの場合は上図の通り、60進法の「23:00」を10進法に切り替える場合「0.958333…」とかなり小さい数字になってしまいます。
理由としては、エクセルは日付や時刻をシリアル値で計算しているためです。
詳しくいうと、1というシリアル値は1日(=24h)を意味しており、今回の例でいう「23:00」であれば、「23÷24=0.958333…」となるためです。
つまり、エクセルで60進法→10進法に切り替える場合は「24」を乗算する必要があります。
なお、「分」に単位を揃える場合は「時間」の数字にさらに「60」を乗算することになります。
具体的には「1,440」を乗算するということです。(24×60)
さらに、「秒」に単位を揃える場合は「分」の数字にさらに「60」を乗算することになります。
具体的には「86,400」を乗算するということです。(24×60×60)
まとめ
シンプルに考えると次の通りです。
- 60進法→10進法:乗算(掛け算)
- 10進法→60進法:除算(割り算)
勤怠管理や生産性管理など、時間の計算をエクセルで行なう場合に避けては通れない考え方ですので、ぜひ理解することをおすすめします。
どうしても、理解しにくい場合は、時間計算機能のある電卓で検算しながら作業をした方が無難です。
ご参考になれば幸いですm(_ _)m