前回回帰分析を行うための準備のひとつである単回帰式を「分析ツール」アドインから求める方法についてシェアしました。
Excel2010で単回帰式を「分析ツール」アドインから求める方法 | Excelを制する者は人生を制す ~No Excel No Life~
これで単回帰式を算出できましたので、こちらを元に予測式をたてることが可能になりました。
今回はExcelで単回帰式を利用して予測式を手入力する方法について、備忘録がてらシェアしていきます。
事前準備
単回帰式が必要になります。
以下の2つの方法のうちのどちらかで求めておきましょう。
散布図から求める
Excel2010で単回帰式を散布図から求める方法 | Excelを制する者は人生を制す ~No Excel No Life~
「分析ツール」アドインから求める
Excel2010で単回帰式を「分析ツール」アドインから求める方法 | Excelを制する者は人生を制す ~No Excel No Life~
予測式でyの値を求める手順
単回帰式の公式は「y=ax+b」であり、今回のサンプルでの実際の値は前回算出した「y=0.0008x+72.3581」です。
手入力でyの値を求める際、任意のセル(今回はC34セル)に「=0.0008x+72.3581」を入力します。
そして、xの部分を該当のセル(今回はB34セル)を指定します。
これで、xの値に応じてyの値を予測することができます。
ちなみに今回はxの値である摂取カロリーを成人男性の平均値となる2,200kcalを入力してみた結果、yの値は74.118kgとなりました。
【応用編】予測式でxの値を求める手順
数学的な応用ですが、単回帰式の「y=ax+b」を利用してxの値を求めることも可能です。
「x=(y-b)÷a」とすればよいのです。
今回はB36セルに「=(C36-72.3581)/0.0008」を入力することで、yの値となる体重を達成するために必要なxの値となる摂取カロリーを逆算することができます。
こちらは目標値から逆算したい場合に活用しましょう。
まとめ
仕事をする以上、さまざまなシミュレーションを行うことがありますが、回帰式を用いることで、その計算の説得力・根拠を強くすることができますね。
今後、本業でもさまざまなケースで試してみたいと思います。