

クエリのデータソースに指定した表の列名を一部変更したいです。
Power Queryエディター上で列名を変更したい場合、どうしたら良いですか?

その場合、Power Queryエディター上の「名前の変更」コマンドを使えば良いですよ!
では、詳細を解説していきますね。
はじめに
この記事はパワークエリの概要を把握していることが前提です。
パワークエリの概要については、以下の記事をご参照ください。
この記事は、Excelでパワークエリ(Power Query)を使いたい方向けに、パワークエリの活用ノウハウをExcel本著者が解説。パワークエリの使用イメージ・できること・クエリの新規作成ステップ等を網羅。豊富な図解を用意しています。
「名前の変更」の使いどころ
「名前の変更」コマンドは、クエリの新規作成ステップのうち、STEP2の「取得データを整形/加工(Transform)」に該当する機能です。
クエリ内の一連の整形作業の中で、特定の列名を変更したい場合に「名前の変更」コマンドを使いましょう。
「名前の変更」コマンドを活用することで、特定の列名の変更を自動化できます。
使用イメージ
「日付」列の列名を「更新日」へ変更したイメージが以下です。
Power Queryエディター上で列名を変更したステップを登録できました。
「名前の変更」コマンドの場合、デフォルトのステップ名は「名前が変更された列」になる(クエリ内で2つ目以降の「名前が変更された列」ステップは連番が付加)。
後は、クエリ新規作成ステップのSTEP2で必要な他ステップを登録したら、STEP3を行いましょう。
これにより、クエリに記録した「名前の変更」コマンドのステップを自動化できます。
「名前の変更」コマンドのステップ登録後、名前の変更対象の列名を変更すると、クエリ更新時にエラーになるため注意(対処法は、後述の「登録したステップの変更手順」を参照)。
クエリの新規作成ステップのSTEP2に役立つ各種コマンドの詳細は「パワークエリ(Power Query)の記事一覧」を、STEP3の手順はパワークエリの概要記事をご参照ください。
パワークエリ(Power Query)に関してのコンテンツです。
この記事は、Excelでパワークエリ(Power Query)を使いたい方向けに、パワークエリの活用ノウハウをExcel本著者が解説。パワークエリの使用イメージ・できること・クエリの新規作成ステップ等を網羅。豊富な図解を用意しています。
ステップ登録手順
「名前の変更」コマンドのステップを登録したい場合は、以下の手順となります。
- 列名を変更したい列を選択
※今回は「日付」列 - 「F2」キーを押下
- 任意の列名を入力
※今回は「更新日」 - 「Enter」キーを押下
手順①②は、列の見出し(ヘッダー)をダブルクリック、または列の見出し(ヘッダー)で右クリック→「名前の変更」コマンドをクリック、またはリボン「変更」タブをクリック→「名前の変更」コマンドをクリックでもOK。
登録したステップの変更手順
「名前の変更」コマンドで登録したステップの内容を後から変更する場合、一旦既存のステップを削除し、「名前の変更」コマンドのステップを再登録すればOKです。
具体的な手順は以下の通りです。
- 「名前が変更された列」ステップを削除(「×」をクリック)
- 再度「名前の変更」コマンドのステップ登録手順を実行
手順①のステップ名は、「名前の変更」コマンドのデフォルトの名前(自身でリネームしている場合は別表記)。
サンプルファイルで練習しよう!
可能であれば、以下のサンプルファイルをダウンロードして、実際に操作練習をしてみてください。
サンプルファイル_PowerQueryデータ整形_名前の変更.xlsx
サンプルファイルのダウンロードには無料メルマガに登録いただく必要があります(上記リンクから登録フォームへ遷移します)。
ブックを開いたら、「商品マスタ(名前の変更)」クエリを編集(Power Queryエディター起動)し、次の手順を実施してください(今までの解説のまとめです)。
ブック起動時、「セキュリティの警告」メッセージが表示された場合は「コンテンツの有効化」をクリック。
- 列名を変更したい列を選択
※今回は「日付」列 - 「F2」キーを押下
- 任意の列名を入力
※今回は「更新日」 - 「Enter」キーを押下
本記事の解説と同じ結果になればOKです!
さいごに
いかがでしたでしょうか?
「名前の変更」コマンドは、特定の列名の変更を自動化できます。
エディター上の基本操作の1つですし、実務での利用頻度も高いので、しっかり覚えておきましょう!
なお、パワークエリの各種テクニックは、私の拙著でも体系的に解説していますので、こちらも参考にしてみてください。
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ご参考になれば幸いですm(_ _)m

「名前の変更」コマンドは、思いついた順に五月雨でステップを登録すると、ステップ数が無駄に増えてしまい、クエリ全体の処理速度の遅延に影響する場合があります。
よって、後工程にどうしても影響する場合を除き、クエリを読み込む直前にまとめて設定することがおすすめです。
他にも、「データ型の変更」コマンドや「移動」コマンド、「昇順で並べ替え」コマンド、「降順で並べ替え」コマンド等も同様です。