Exceのセル書式設定「表示形式」のおすすめユーザー定義【条件付書式編】

Exceのセル書式設定「表示形式」のおすすめユーザー定義【条件付書式編】

前回セルの書式設定のユーザー定義の【時刻】に関してのおすすめ設定について触れました。

Exceのセル書式設定「表示形式」のおすすめユーザー定義【時刻編】 | Excelを制する者は人生を制す ~No Excel No Life~

今回は、【条件付書式】に関してのおすすめユーザー定義をご紹介していきます。
そう、限定的ですが、標準の「条件付書式」と別にユーザー定義でも設定できるんです。

Excelステップ講座

正負で条件分岐

まずは、セルの値が正負に応じて条件分岐させる方法です。

やり方は簡単。
下図の通り、計4つの条件を;[セミコロン]で区切ればOKです。

ユーザー定義セミコロン

条件は左から次の通りの順番に設定することになります。

  1. 正(プラス)の値の場合
  2. 負(マイナス)の値の場合
  3. 0の場合
  4. 文字列の場合

3以降の条件は省略することも可能です。

上図の例では、+0;-0;±0;”-“としてますので、それぞれ次の通りの結果となります。

  1. +(セルの入力値)
  2. -(セルの入力値)
  3. ±(セルの入力値)

具体例として、下図のイメージですね。

ユーザー定義条件付書式適用イメージ

指定値で条件分岐

正負以外にも、IF関数のように等号(=)・不等号(<,>)と数値を組み合わせた条件式に対して、真の場合、偽の場合の表示形式を設定することが可能です。

設定方法としては、[](かっこ)の中に”>40″などの等号・不等号と数値の条件を入力してあげるだけです。

等号・不等号を同時に使う場合は不等号が最初(左)にきます。(~以上、~以下を条件にする場合)

今回は、[<40]"赤点";[>=40]0という表示形式にしてみました。

ユーザー定義条件付与

上図の通り、40未満の値のセルについては、”赤点”という文字列を返し、40以上の値のセルはその値のまま表示されます。

ちなみに、条件式は1つの表示形式中に最大2つまで設定できます。
その場合、正負の条件の場合と同様に次の3つの条件を;[セミコロン]で区切れば良いです。

  1. 条件式1を満たした場合
  2. 条件式2を満たした場合
  3. 条件式1・2を満たさない場合

IF関数との違いは、設定したセルに対して直接影響を及ぼせることです。使いどころに工夫したいですね。

フォントカラー(文字色)変更

先述の正負や指定値の条件と併用可能となりますが、フォントカラー(文字色)も条件に合わせて変更することが可能になります。

設定方法は、[](かっこ)の中に指定の色を漢字で一字入れればOKです。
指定できる色は全7種です。

フォントカラー(文字色)の条件は条件式の[ ](かっこ)よりも左に記載となります。

ユーザー定義文字色変更

上図では、セルの値が1の場合のみ緑色にするように設定してみました。

まとめ

通常は条件付書式を覚えていれば、なんなりと設定できる方法ですが、表示形式のユーザー定義はシンプルな条件式を設定できるため、理解していればかなりお手軽です。

ただし、少々マニアックな部分は否めませんので、他人がこの設定が表示形式で行われていることを突き止めるのは至難の技かもしれませんね。

突き止めたら、けっこうエクセルの理解が深い方とお見受けします(笑)

表示形式を使用したワークシートを仕事などで共用で扱う場合は、どこでどういった条件を設定しているかも関係者に教えておくと混乱を招かずに済みますよ!

ご参考になれば幸いですm(_ _)m