前回Excelで単回帰式を利用して予測式を手入力する方法についてシェアしました。
Excelで単回帰式を利用して予測式を手入力する方法 | Excelを制する者は人生を制す ~No Excel No Life~
実は予測式を手入力で計算する方法以外にも専用のFORECAST関数を使用して予測を計算することが可能です。
今回はFORECAST関数で単回帰分析の予測を簡単に行う方法について解説していきます。
FORECAST関数の基本構成
FORECAST(x,既知のy,既知のx)
x
単回帰式「y=ax+b」の中のxを指定します。
この数値が予測を求める際の前提条件となります。
既知のy
”結果”となる対象データ群を指定します。
”結果”とは原因の影響を受けているデータになります。
既知のx
”原因”となる対象データ群を指定します。
”原因”とは結果へ影響を与えるデータになります。
なお、「既知のx」と「既知のy」をもって単回帰式「y=ax+b」のaとbが決まります。
使用例
今回のサンプルは前回と同様私の2014年4月度の摂取カロリー(B2:B31)と体重(C2:C31)の日別のデータから任意の摂取カロリーの際の体重を予測する、ということを求めていきます。
まず、今回のケースでは関数のそれぞれの構成項目は以下の通りです。
- y(関数で求めたいこと) : xの場合の体重
- x : 任意の摂取カロリー
- 既知のy : 2014年4月度の日別の体重
- 既知のx : 2014年4月度の日別の摂取カロリー
今回はxを日本人男性の平均摂取カロリーである2,200kcalの「2200」をB33セルに入力します。
そして、FORECAST関数をC33セルに入力し、「x」をB33セル、「既知のy」をC2:C31、「既知のx」をB2:B31をそれぞれ指定すると、yの値を算出できます。
今回の計算結果は「74.075」でした。
まとめ
FORECAST関数であれば、簡単にデータがあれば予測式を計算することができます。
ただし、注意点としては、単回帰式の精度やデータの相関性がわからないため、その予測式が信頼に足るデータなのかがわからないということです。
まず、単回帰式を散布図や「分析ツール」アドインを用いて前提となる単回帰式が問題ない精度か確認した上で活用するとよいでしょう。
次回は、単回帰分析を行う際の流れと留意点をまとめていきますね。