前回SUMPRODUCT関数で配列内の要素の積の合計を算出する方法について解説しました。
SUMPRODUCT関数で配列内の要素の積の合計を算出する方法 | Excelを制する者は人生を制す ~No Excel No Life~
これはあくまでもSUMPRODUCT関数の標準的な使用方法で、実はほかにも応用的な使用方法があります。
そのうちのひとつが私も2003までお世話になっていたSUMPRODUCT関数で複数条件をカウントするする方法です。
今回はSUMPRODUCT関数で複数条件をカウントする方法について解説していきます。
複数条件をカウントする際のSUMPRODUCT関数の構成
SUMPRODUCT((配列1=条件1)*(配列2=条件2))
各配列と条件は”=”[イコール]でつなぎ、”()”[かっこ]でくくります。
“=”[イコール]の部分は条件に応じて不等号など代用可能です。
そして、各配列・条件のセットを”*[アスタリスク]”でつなげます。
配列1(2以降も同様)
[条件]を抽出する範囲を指定します。
通常のSUMPRODUCT関数と同様に配列は2~255で指定可能です。
条件1(2以降も同様)
検索対象の文字列やセル番地を指定します。
使用例
今回のサンプルでは、年齢が30歳以上、かつ雇用形態がフルタイムという2つの条件に該当するスタッフの人数をカウントします。
まず、配列1は年齢のデータ範囲であるB3:B7を指定します。
そして条件1は30歳以上であるため、配列1のあとは「>=30」にします。
次に配列2は雇用形態のデータ範囲であるC3:C7を指定します。
そして条件2はフルタイムであるため、配列2のあとは「=”フルタイム”」にします。
文字列を関数内に入力する際は他の関数と同様に””[ダブルクォーテーション]でくくります。
これで2つの条件に該当する人数が「2」とカウントすることができました!
同じ条件をCOUNTIFS関数でカウントする場合
数式の構成が並列関数であるSUMPRODUCT関数と異なります。
基本的に”,”[カンマ]で区切るという形式になります。
なお、COUNTIFS関数については下記記事もご参照ください。
COUNTIFS関数で複数の条件に合ったデータの個数を求める方法 | Excelを制する者は人生を制す ~No Excel No Life~
まとめ
COUNTIFS関数が使えるようになるまでは、ほんとうにこのSUMPRODUCT関数様様でした。
今ではめっきり使用頻度は少なくなりましたが、2003時代に愛用していた自分にとっては今でも現役で使える関数だと思います。
次回はSUMPRODUCT関数で複数条件に合ったデータの合計値を算出する方法について解説していく予定です。