ご家庭内の収支をうまく回していくために重要な月々発生するランニングコスト。
その中で意外と高額なものとしてあげられるのが携帯料金。
実際、携帯料金を抑えようとするならば、自分自身で使用状況を分析する必要がありますが、携帯会社のネット上で確認できる通話明細では「分析」といった観点が抜け落ちているので、パッと見でわかりにくいです。
その携帯料金が高額になってしまっている原因を分析するためのひとつの手法として、Excelのピボットテーブル機能が有効です。
今回は、ピボットテーブルで電話番号ごとの通話料金と通話時間を集計する方法を解説していきます。
この方法で、自分自身でも「誰に」「どのくらい」発信をしているのか、認識しましょうね。
ピボットテーブルで電話番号ごとの通話料金と通話時間を計算する方法
今回、携帯電話の通話明細(私がauユーザーのためauのものを使用)し、通話した電話番号ごとの通話料金と通話時間を集計したいとします。
値を通話明細からコピー&ペーストしてくる関係上、電話番号の頭の0は抜けたものになります。
なお、上記サンプルはサンプル用のデータで実際のものではもちろんありません。
- ピボットテーブルにする対象のテーブル内(B2:J28)のいずれかのセルを選択
- 「挿入タブ」をクリック
- 「ピボットテーブル」をクリック
- 「ピボットテーブル」をクリック
「ピボットテーブルの作成」ダイアログが表示されます。
5. [テーブル/範囲]が正しい範囲(B2:J28)になっているかを確認
6. 「OK」をクリック
お好みでピボットテーブルの配置を「既存のシート」にしても良いです(・∀・)
実際にピボットテーブル用の新規シートに飛びます。
7. 「通話先電話番号」を[行ラベル]へドラッグ&ドロップ
8. 「通話料金」を[∑ 値]へドラッグ&ドロップ
ここまでで電話番号ごとの通話料金がきちんと集計されています。
続いては、「通話時間」も加えていきます。
9. 「通話時間」を[∑ 値]へドラッグ&ドロップ
「通話時間」の表示が自動で「データの個数」になっており、表示形式も時刻になっていないため、ひと手間加えます。
10. [∑ 値]フィールドの「通話時間」の「▼」マークをクリック
11. 「値フィールドの設定」をクリック
「値フィールドの設定ダイアログ」が表示されます。
12. [値フィールドの集計]を「合計」に変更
13. 「表示形式」をクリック
「セルの書式設定」ダイアログに切り替わります。
14. [分類]で「ユーザー定義」を選択
15. [種類]に”mm:ss.0″と入力
16. 「OK」をクリック
なお、15.の表示形式の種類は通話明細でもともと設定されていたものです。
「値フィールドの設定」ダイアログへ戻ります。
17. 「OK」をクリック
ここまでで操作は終了です。
無事通話電話番号ごとの通話料金と通話時間が表示されました!
【参考】au公式サイトから通話明細をExcelにコピー&ペーストする方法
au公式サイト:auお客さまサポート
auお客さまサポートのログインID・PWを取得していること、また通話明細のオプションサービスを申し込んでいることが前提条件になります。
1. 「ログイン」をクリック
2. 自身のサポートID・PWを入力
3. 「ログイン」をクリック
4. 「通話明細の確認・お申し込み」をクリック
5. 「通話明細を確認する」をクリック
6. 確認したい電話番号の「選択」をクリック
7. 暗証番号の数字4桁を入力
8. 「次へ」をクリック
ここまででネット上で自身の通話明細が確認できます。
9. マウスでコピー範囲を選択
10. コピー(マウス右クリック→コピー or [Ctrl]+C)
9.で「通話月日」の前にカーソルを合わせてから最後のデータまでドラッグしましょう。
11. 任意のExcelワークシート上にペースト(マウス右クリック→「貼り付け」 or [Ctrl]+V)
なお、「通話月日」が微妙にスペースが入っているためシリアル値ではなく文字列扱いになっています。
気になる方はスペースを置換([Ctrl]+H)などでスペースを消しましょう。
まとめ
まず、基本的な部分として今回は通話料金と通話時間の2項目に絞って表示する方法を解説しました。
あとは、ご自身で分析に必要な項目を各フィールドに入れてさまざまな角度から分析してみてください。
また、ピボットグラフの機能を用いて視覚的によりわかりやすくする方法もありますので、ご興味のある方はそちらも試してみてくださいね。
今回のようにExcelの機能の勉強は実際に生活や仕事で扱うデータで行なうと距離が近くなり、学習の能率も高まります。
純粋にピボットテーブルなどの機能を覚えたい方はこのことも踏まえてご自身の管理したいデータを用いて学習してみてくださいね。