「人は見た目が9割」といいますが、Excelもいっしょです。
コンテンツとしての価値がもちろんもっとも重要ですが、意外と「見栄え」という観点でそのコンテンツの価値を落としてしまう可能性も否定できません。
せっかく手間暇をかけて表を作成するのであれば、ちょっと気遣いをしてワンランク上の見やすさを追求した方が、その表が伝えたいメッセージを1%でも多く伝えられるはずです。
今回はそんな損をしてしまうようなことがないように、見やすい表づくりに役立つチェックポイントについて触れていきます。
見やすい表をつくる際のチェックポイント
1.表の構成要素は網羅されているか?
表は必ずタイトルと見出しをつけましょう。
そもそも何の表なのかが分からなければ、表のメッセージ性は損なわれてしまいます。
2.罫線はデータよりも目立っていないか、統一感があるか?
節目となるところで罫線の太さや種類(実線・破線など)を使い分けると見やすいです。
なお、罫線を灰色にすると線のインパクトが薄れて表全体が見やすくなります。
3.データが見やすいように行列の間隔が十分か?
適度に余白が出るように行・列ともに間隔があると表全体がすっきりと見えます。
4.一行おきに色付けされているか?
一行おきに色を変わることで視線のズレを防ぎます。
2003までは条件付書式で数式を組む必要がありましたが、今は「テーブルとして書式設定」という機能でワンクリックで手軽に見やすいテーブル書式を選択できます。
「テーブルとして書式設定」は簡単です。
- 該当テーブルを選択
- 「ホーム」タブ内の「テーブルとしての書式設定」クリック
- 好きなテーブルの書式を選択
5.フォントサイズは階層ごとに統一感があるか?
タイトル、見出し、データなどの階層でフォントサイズを変えると見やすくなります。
また、同じ階層では基本同じフォントサイズが統一感を与えます。
強調したいデータをあえてフォントサイズを変えるのもアリですね。
お手軽機能として「スタイル」なるものがあります。(スタイルは「ホーム」タブ内にあります)
6.表に使われる色に統一感があるか?
原則同一色を使い、タイトル>見出し>データのように濃淡をつけてあげると表の統一感が増します。
7.文字位置は表・データに見やすいものになっているか?
個人的には見出しは「中央揃え」にすることが多いです。
数値は右揃え、文字列(長め)は左揃えが一般的には見やすいです。
また、縦位置は「上下中央揃え」がおすすめです。
8.データの表示形式は設定されているか?
データの種類に応じてふさわしい表示形式にしておくと、表の情報伝達力は高まります。
9.記号表示(スパークラインでも可)で視覚的により分かりやすくする工夫があるか?
一定条件のもとで記号(フラグ)を立てる、あるいは2010から追加された機能であるスパークラインでより視覚的に印象づけた方が分かりやすいです。
ビフォー・アフター
Before
After
やはり、Afterの方が表の意味合いが分かりやすくなっている印象を受けますね。
まとめ
表はエクセルのメイン機能のひとつです。
ぜひ、今後作成される表はもちろん、既存の表についても今回ご紹介したポイントがそれぞれ見直すべき点がないかチェックし、反映することをおすすめします。
その上で、読み手となり得る関係者に見やすいか、わかりやすいかを聴いてみましょう。
あくまでも読み手目線で見やすい・わかりやすいことが最重要ですからね。
ご参考になれば幸いですm(_ _)m