前回、前々回とオートフィルタの基本テクニック(フィルターの設定方法、ソートのかけ方など)をご紹介してきました。
Excelデータを取り扱う上での初歩!オートフィルタの設定方法と基本テクニック | Excelを制する者は人生を制す ~No Excel No Life~
オートフィルタで色や数値を基準にフィルターを設定する方法 | Excelを制する者は人生を制す ~No Excel No Life~
しかし、オートフィルタはただ単にデータを絞り込むだけではせっかくの機能の半分しか使いこなせていないといえます。
Excel作業を効率的に行なう上で、オートフィルタによる絞込みを行なった上で特定のセルへの一括操作を行うと劇的に作業効率が上がります。
今回は、そんなオートフィルタを活用した5種類の効率化テクニックを解説していきます。
オートフィルタを活用した作業効率をアップするテクニック
いずれも任意の条件でオートフィルタでソートをかけた状態がスタートラインです。
1.フィルターをかけたセルをコピーして別範囲へペースト
まずは、特定の条件で絞り込んだセルデータのみを別表にしたい場合があるかと思います。。
そんなときはソートをかけた状態で対象範囲をコピー([Ctrl]+C)します。
その上で任意の場所へペースト([Ctrl]+V)しましょう。
今回の例では、ソートをかけて表示されていた4セル分のデータがそのまま貼り付けられました。
2.フィルターをかけたセルを消去(デリート)
特定の条件で絞り込んだセルデータのみを消去したい場合がありますね。
そんなときはソートをかけた状態で対象の範囲を選択します。
そして、[Delete]キーもしくは[Backspace]キーを押下します。
フィルターを解除すると、ソートをかけて表示されていた4セル分のデータのみが消去されたことがわかります。
3.フィルターをかけた行の削除
表の余計なデータ(行)を削除したい場合がありますね。
そんなときはソートをかけた状態で対象の行を選択し、マウス右クリックの上「行の削除」をクリックします。
行が削除されました。
フィルターを解除すると、ソートをかけて表示されていた4行分のデータが削除されたことがわかります。
4.フィルターをかけたセルに色付け
特定のセルのみ色付けを行いたい場合がありますね。
そんなときはソートをかけた状態で対象の範囲を選択します。
その上で、今回の例ではセルを黄色の塗りつぶしにします。
セルが黄色に塗りつぶしされました。
フィルターを解除すると、ソートをかけて表示されていた4セル分が黄色に塗りつぶしされたことがわかります。
5.フィルターをかけたセルすべてに同一の値を一括入力
特定のセルのみ修正もしくは入力を一括で行いたい場合があります。
そんなときはソートをかけた状態で対象の範囲を選択します。
[Ctrl]キーを押しながら、任意の値を入力の上[Enter]キーを押すと、選択対象範囲がすべて同じデータが一括で入力されます。
フィルターを解除すると、ソートをかけていた際に表示されていた4セル分が同一の値が入力されたことがわかります。
【注意!】フィルターをかけたセルへのペーストはフィルターを無視される
発想的には、上記5.と同じですが、単純に表外からコピーした内容はソート関係なく実際のセル数分ペーストされてしまいます。
ソートをかけた状態で4セル分表示されてましたが、貼り付け元の4セル分はソートの状態の4セルではなく、実際の4セル分としてフィルター無視で貼り付けされてしまう仕様になっています。
パッと見で表の欄外からデータが1セル分にしかペーストできなかったように見えます。
フィルターを解除すると、実際の4セル分としてフィルター関係なく貼り付けされることになりますので注意が必要になります。
もし、このように意図しない結果になってしまった場合は、焦らずに[Ctrl]+Zでひとつ前の処理に戻りましょう。
まとめ
何気に私も作業の際にはなるべく少ない手数でより多くの作業をやりたいので、今回ご紹介したテクニックはふんだんに使っています。
楽チンな割には関数に匹敵するくらい効率が上がりますので、非常におすすめです。
ご参考になれば幸いですm(_ _)m