
VBAを学ぶ方がコードをよりすっきりとさせ、かつ修正が容易な機能として「変数」があります。
今回は変数の基礎知識についてまとめていきます。
変数とは?
まず、そもそも他のプログラミング上でのプロパティの定義を確認しておきます。
プログラミングにおいて、変数(へんすう、variable)とは、プログラムのソースコードにおいて、扱われるデータを一定期間記憶し必要なときに利用できるようにするために、データに固有の名前を与えたものである。
一人一人の人間が異なる名前によって区別されるように、一つ一つの変数も名前によって区別される。これにより、複数のデータを容易に識別することができる。変数を区別するための名前を特に識別子という。また一般に、変数が表しているデータをその変数の値(あたい)という。
Excel VBAでいう変数
変数とは、マクロの実行中に使用する値を、一時的に格納するための「入れ物」です。変数の値は、マクロの実行中に自由に出し入れできます。
参照元:「できる逆引き Excel VBAを極める 勝ちワザ700」
具体的には下図のXやYが変数となります。
数学の公式でよく出てきたXやYなどと同じイメージで、VBAのコード上で頻出の部分(オブジェクト名や計算式など)をあらかじめ設定した変数の記号名で省略できるようになります。
なので、コードの見やすさが良くなることはもちろん、コードに変更が発生した際も変数の部分の1箇所を修正すれば、該当変数を使用している箇所はすべて修正されることとなりますので効率的ですね。
変数の基本的なコード記述方法
「例題30+演習問題70でしっかり学ぶ ExcelVBA標準テキスト」のカテゴライズがわかりやすかったのでそのまま引用します。
変数を宣言
1 |
Dim 変数名 |
変数のデータ型を指定
1 |
Dim 変数名 As データ型 |
変数に値を代入
1 |
変数名 = 値 |
変数名のルール・制限
- 変数名には、英数字、漢字、ひらがな、カタカナ”_”[アンダーバー]
- 変数名に空白や”.”、”!”、”@”、”&”などの記号は使用不可
- 変数名は、半角255文字以内
- VBAの関数は、ステートメント未、メソッド名などと同じ名前は使わない
- 同じ適用範囲で、同じ変数名は使えない
- 変数名の大文字と小文字は識別されない
まとめ
変数は最初はイメージしにくいですが、かなりの頻度で登場してくるので、やればやるほど理解が高くなると思います。
次回は変数のデータ型についてまとめていく予定です。