
前回SUM関数などの合計値を求める関数について解説していきました。
Excel関数のはじめの一歩!初心者向けSUM関数の使い方 | Excelを制する者は人生を制す ~No Excel No Life~
今回からは"平均値"を求めるAVERAGE関数について解説していきます。
AVERAGE関数はSUM関数と同じ感覚で使用できる関数なので、SUM関数に慣れた方の次のステップとして最適です。
AVERAGE関数の基本構成
AVERAGE(数値1,[数値2],…)
数値1
平均対象のセル範囲を指定します。
この部分は単一のセル(例:A4)でも複数セル範囲(A4:A5)でも良いです。
数値2以降
この部分は必要がある場合のみの任意の項目です。
平均対象が不連続の場合に”,”[カンマ]で区切って指定します。
数値3、数値4のように”,”[カンマ]でどんどん追加することが可能です。
AVERAGE関数の使用例
今回のサンプルデータです。
ある学年の国・数・英・理・社の5科目のテスト結果です。
各人の5科目平均点を求めていきます。
合計対象が連続したデータ
K4セルにAVERAGE関数の数式を入力します。
今回は個人ごとにE列からI列までの連続した範囲を合計したいため、AVERAGE関数の括弧内には”E4:I4″と記述します。
その上でK4セルの数式をK5セル以下にコピー&ペーストしていきます。(オートフィルでも可)
なお、私は「関数の引数」ダイアログは使用しないようにしています。
直接セル内編集で”=”[イコール]から入力し始めます。
今回であれば、”=AVERAGE(“とK4セルに入力したら、マウスで対象範囲をドラッグするか、[Shift]キーを押しながら[↑][↓][←][→]のキーで対象範囲を選択するかを行なった上で[Enter]キーを2回押下して数式を完了させます。
なお、[Enter]キーを2回押下するのは、1回目はセル(数式)の編集を終了するため、2回目は”)”[かっことじ]が未入力のため、エラーのポップアップの「OK」を確定するためです。
2回目の[Enter]キーを押下した段階で未入力だった”)”[かっことじ]が補記されます。
なお、AVERAGE関数の結果によって、小数点以下の桁数にばらつきがあるため、表示形式をそろえます。
対象範囲となるK4:K15を選択した上で【マウス右クリック→「セルの書式設定」】か、【[Ctrl]+F1】のどちらかで「セルの書式設定」ダイアログを表示させます。
- [分類]は「数値」を選択
- [小数点以下の桁数]を"1"を入力
- 「OK」をクリック
2.の部分は任意の桁数を設定しましょう。
表示形式の詳細は下記記事をご参照ください。
Exceのセル書式設定「表示形式」のおすすめユーザー定義【数値編】 | Excelを制する者は人生を制す ~No Excel No Life~
小数点以下の桁数が1でそろいました!
この方が確認しやすいです。
合計対象が不連続のデータ
上図のように3つの対象範囲をAVERAGE関数内で指定し、それぞれの対象範囲の間に”,”[カンマ]を入力してあげます。
私は、AVERAGE関数の合計範囲のひとつめ(数値1)を選択し終えたら、[Ctrl]キーを押しながら、数値2以降の対象範囲をマウスでドラッグして指定しています。
「オートSUM」ボタンの使い方
SUM関数と同様に「オートSUM」ボタンを活用してAVERAGE関数を呼び出すことも可能です。
- 合計値を表示したいセルを選択
- 「数式」タブをクリック
- 「オートSUM」ボタンの「▼」マークをクリック
- 「平均」をクリック
セルに直接記述するのに慣れないうちはこの方法が簡単ですね。
まとめ
AVERAGE関数は点数や金額などの数値データを扱う際に活躍する関数です。
比較や分析には欠かせない関数ともいえますので、ぜひ習得できるように繰り返し試してみましょう。
次回は、AVERAGE関数の応用編ともいえるAVERAGEIF関数について解説していく予定です。