
Excelで便利機能な「置換」ですが、文字列だけでなく書式も置換で変更することが可能です。
「置換」機能で書式変更できる範囲
置換できる書式変更は「セルの書式設定」で設定できるもの全般です。
つまり、
- 表示形式
- 配置
- フォント
- 罫線
- 塗りつぶし
- 保護
ですね。
イメージ湧かない方はご自身で任意のセルの上で[Ctrl]+1を押してみてください。
「置換」で変更するセルを特定するためのキーとなるもの
これは文字列でも書式でも構いません。
該当の文字列に含まれるものに対して書式を変更したいのであれば、文字列を指定。
文字列は関係なく、該当の書式を変更したいのであれば、書式を指定。
といったところですね。
「置換」機能で書式変更する方法
今回はサンプルとして、任意の文字列に取り消し線を入れたいとします。
今回の任意の文字列は上図の品番「X12348」とします。
1. [Ctrl]+Hで「検索と置換」ダイアログ起動
2. [検索する文字列]に「X12348」を入力
3. [置換後の文字列]に「X12348」を入力
4. 「オプション」をクリック
今回は文字列が検索キーですが、文字列自体は変更しないため、2と3の文字列は同じものを入力しています。
「検索と置換」ダイアログのオプション部分が表示されます。
5. [置換後の文字列]の「書式」をクリック
「書式の変換」ダイアログが表示されます。(「セルの書式設定」ダイアログとほぼ同じです。)
6. 「フォント」タブをクリック
デフォルトが「表示形式」タブです。
通常はこの段階で任意の書式を設定してください。
7. 「取り消し線」にチェック
8. 「OK」をクリック
設定を間違えた場合は「クリア」ボタンをクリックすれば書式をデフォルト状態に戻すことができます。
「検索と置換」ダイアログに戻ります。
9. [置換後の文字列]の設定した書式が間違っていないか確認
10. 「すべて置換」をクリック
10はセルひとつずつ確認しながら変更したい場合は「置換」でもOKです。
問題なければ「○件を置換しました。」とポップアップメッセージが表示されます。
11. 「OK」をクリック(ポップアップメッセージを消します)
これで該当の文字列に取り消し線を入れることができました!
まとめ
今回の置換による書式設定の変更は、使いどころとしては1回だけ変更すれば完了する場合に使うと良いです。
定期的に発生する可能性があるのであれば、条件付き書式をあらかじめ設定しておいた方が、より詳しい条件で書式を変更することができますし、何よりも半自動的に書式が変わります。
参考になれば幸いです(*^^*)