AVERAGEIF関数で条件に合ったデータの平均値を求める方法

AVERAGEIF関数で条件に合ったデータの平均値を求める方法

前回AVERAGE関数について解説しました。

SUM関数を覚えたら次はこれ!初心者向けAVERAGE関数の使い方 | Excelを制する者は人生を制す ~No Excel No Life~

今回は条件に合ったデータのみで平均値を算出するAVERAGEIF関数について解説していきます。

こちらも基本的な考え方や使用方法はSUMIF関数とほぼ同じなので、応用的に活用できるはずですよ!

SUMIF関数で条件に合ったデータのみ合計する方法 | Excelを制する者は人生を制す ~No Excel No Life~

AVERAGEIF関数の基本構成

AVERAGEIF(範囲,条件,[平均対象範囲])

範囲

[条件]を抽出する範囲を指定します。

条件

検索対象の文字列やセル番地を指定します。

検索条件に関する考え方はCOUNTIF関数と一緒です。(詳細は下記記事参照)

COUNTIF関数で覚えておくと捗る検索テクニック | Excelを制する者は人生を制す ~No Excel No Life~

平均対象範囲

平均対象のセル範囲を指定します。

AVERAGE関数でいうところの[数値]部分です。

[範囲]と行番号が相違している場合エラーになります。

AVERAGEIF関数の使用例

今回のサンプルでは、クラス毎に平均値を算出したいとします。

AVERAGEIF関数の使い方①

その場合、条件となる"クラス"はC列にあるため、[範囲]はC列を指定します。

次に[条件]は、ベタうちでも良いですが、上図のように検索条件となる文字列をワークシート内に設置しておくと、見やすい上に数式にも参照できます。

最後に[平均対象範囲]は、各科目の点数が入力されているE~J列を指定します。

O4セルに数式を入力する際、[範囲]は行列ともに絶対参照、[条件]は行は相対参照、列は絶対参照、[平均対象範囲]は行は絶対参照、列は相対参照にしておくと、O5セル以下にコピペできるのでオススメです。

なお、AVERAGE関数の結果によって、小数点以下の桁数にばらつきがあるため、表示形式をそろえます。

対象範囲となるO4:T6を選択した上で【マウス右クリック→「セルの書式設定」】か、【[Ctrl]+F1】のどちらかで「セルの書式設定」ダイアログを表示させます。

AVERAGEIF関数の使い方②

  1. [分類]は「数値」を選択
  2. [小数点以下の桁数]を”1″を入力
  3. 「OK」をクリック

2.の部分は任意の桁数を設定しましょう。
表示形式の詳細は下記記事をご参照ください。

Exceのセル書式設定「表示形式」のおすすめユーザー定義【数値編】 | Excelを制する者は人生を制す ~No Excel No Life~

AVERAGEIF関数の使い方③

小数点以下が1桁にそろいました!

AVERAGEIF関数の使い方④

ワークシート上で確認すると、上図のようになります。

[範囲]と[平均対象範囲]は同じ行番号でないとエラーになりますが、列はVLOOKUP関数と違い、どちらが左右になければならないなどの制約はありません。

まとめ

今までは自力で個数と合計値を求め、合計値÷個数で平均値を算出する必要がありましたが、AVERAGEIF関数ならシンプルな数式で解決できます。

仕事などで数値データの比較や分析を行う機会がある方は習得することをおすすめします。

次回は複数条件のデータの平均値を求めるAVERAGEIFS関数について解説していきます。